タンゴでは首を強く振らないで! | 社交ダンスはヒップホップよりやさしい

社交ダンスはヒップホップよりやさしい

学校教育におけるダンスと言えば,ヒップホップが主流となっていますが、社交ダンスは二人で助け合って踊ることにより誰でも覚え易く、技術とマナーが自然と身に付きます。
子供からご年配まで、踊ることにより相互理解が得られる、素晴らしい芸術的スポーツです。

最近、資格テストの会場で、他教室の受験生同士の会話から、
タンゴやラテンダンスを踊る時、首を素早く動かす事が
非常に難しく、時に、早く動かそうとして、首を痛めたり
目が回ったりすると言うのが有りました。

多くのアマチュアの方から見ると、エキスパートの
素早い首の動きや、瞬間的な身体の動きが、さも
特殊な動作の様に思えるのでしょう。
特に、タンゴなどで、クローズドポジションから
プロムナードポジションに頭を動かす時は、
どの様に動かしていいか解からないで、無理矢理
力任せに首を振っている方もいる様です。

ここで一番注意しなければならない事は、
首は、決して振ってはならないという事です。
頭を力任せに振ったり動かしたりすることは、
頸椎の神経を痛めやすく、スポーツに於いても
決して行ってはなりません。

でも、ダンスを見ていると、盛んに首を振って
踊っている様に見えるかもしれません。
これは、首を振っているのではなく、
視点を変えているに過ぎません。
例えば、誰かに後ろから呼び止められた時
自然に、素早く、首が動き、相手を確認します。

これは、首を振っているのでは有りません。
ダンスに於いても、首を動かすのでは無くて、
次の方向を前もって意識していて、その方向を
以前の方向から視点を変える事で素早く動くのです。
首を意識的に振っているのは、歌舞伎の連獅子位です。