社交ダンスは、他のスポーツと同じく
体重移動によって相手とコンタクトを取ります。
生徒がよく間違える事の一つに、足型を覚え
形を綺麗に作れば上手に踊れると思う事です。
社交ダンスは、コンタクトした上半身を動かさず
足型を間違わないで動かせば上達すると
勘違いしてしまします。
社交ダンスのように、対人的なスポーツは
二人が動くことによって、100キロクラム以上の
体重が動かなければならないのです。
普段、ヘルスメーターに乗らない限り、私たちは
自分の体重を意識して生活することは有りません。
しかし、社交ダンスは、お互いの体重移動が
理解されていないと、二人で描く思い通りの表現を
作り上げることは難しくなります。
初心者や経験の浅い踊り手の共通の欠点は
音楽に合わせて上手く体重移動が出来ていません。
二人のコンタクト面は、お互いに体重の移動の
方向と強さを知るために合って、押したり引っ張ったり
力を使う所ではありません。
また、ホールドやステップは、二人の重心から
遠い所にあり、一般に目で見える場所や
表現を見て感じる部分には重心は有りません。
スポーツマンやダンスのエキスパートは
常に相手の重心の動きに敏感に反応し
全ての動作ステップは二人の重心の動きが
ベースとなって行われます。
相手との接触点や床との接触点のみに
重さや強さを感じていると、重心点がぶれてしまい
バランスを失った表現になってしまいます。
正しいバランス、ステップ、表現は、
二人の重心の移動から生まれます。