社交ダンスの発表会や競技会に出る人達は
自分の演技が周囲にどのように映っているかを
常に考えねばなりません。
多くの方が踊りだした途端、自分のステップや
ルーティンに神経が集中してしまい、二人の踊りが
見ている人たちにどのように感じられているのかを
理解していません。
しっかりと間違わずに踊っても、見ている人にとっては
何の興味もわかない事もあるのです。
要するに自己満足の踊りになってしまい、競技会で言うと
どうして得点が伸びないのか悩む原因にもなります。
また、ダンスの経験の浅い方々に多いのが、
踊っているプロやデモンストレーションを外見的に観察して
そのまま見た感じを自分の踊りにしてしまう事です。
アマチュアの方に特に多いケースですが、器用にビデオや
ネットで見た踊りをコピーしようとする場合です。
ダンスにおいて外見的に感じた運動は実際に踊り手が
行っている運動と全く違っていることが多いのです。
グループレッスンなどで、講師の姿を真似するだけで
運動の原理や、ダンスにおける体の使い方を、
二人の体重を通して習ってない方は、
相手や音楽を感じられない踊りになりやすいです。
どんな踊りもスポーツも、演じている側と見ている側は
全く違った感覚であることを知るとこが大切です。
習い事はまず真似から始まりますが、練習することで
演ずる側の心理と運動を理解することが大切です。
人まねや記憶で踊っていると、二人は別々の踊りとなり
一生懸命頑張っても外には何も伝わっては来ません。