ウォークとは!? | 社交ダンスはヒップホップよりやさしい

社交ダンスはヒップホップよりやさしい

学校教育におけるダンスと言えば,ヒップホップが主流となっていますが、社交ダンスは二人で助け合って踊ることにより誰でも覚え易く、技術とマナーが自然と身に付きます。
子供からご年配まで、踊ることにより相互理解が得られる、素晴らしい芸術的スポーツです。

社交ダンスには、ナチュラルターンとかリバースターンとか
シャッセ等、数知れずの沢山のフィガーが有ります。
一般にダンスが踊れるという方は、この種類を沢山知っていて
沢山のステップが踊れることと思っている方が多いです。

しかしながら、順番を決めたり、方向を決めたりしないと
踊れない方が多いのも事実です。
皆さんは、街を歩いている時、誰かにぶつかったり、道を
進めなかったりすることは滅多に有りませんね。
それは、生まれて歩けるようになってから、どんな状況でも
自由に歩けるからです。

でも、ダンスとなると全く動けず、自分の決めた方向しか踊れない
迷ダンサーが多いです。
ダンスのフィガーは基本的に一小節踊れば完結出来、そこから
前後左右どこへでも行ける様に作って有ります。
つまり、どんなに周りを囲まれても、どんな形の部屋でも
誰とでも踊れるようになっているのです。

そして、この1小節を作る運動がウォークなのです。
三拍子のワルツはカウント1でウォークして加速、
4拍子の曲は基本的にカウントを二つ、つまり
スローカウントで加速をして小節の後半でさまざまな
フィガーに変えていくのです。

つまり、小節の前半でウォークを使い加速をして
後半で演技に変えていくと言うのが基本動作となります。
前半で加速した後、上方にスウィングして演技するのが
スウィングダンスで、一歩一歩加速を繰り返すのがタンゴです。

社交ダンスは、一小節の前半で二人が体重を使って
上手くウォークが出来ないと、いくらステップを覚えても
順番を覚えても踊れないのが当たり前なのです。

スポーツ選手が走るのも同じ理由です。
正しい前進後退のウォークにはスタンダードと
ラテンアメリカンダンスの二種類があります。

私の知っている先生は、かつてヨーロッパで
修行中に6時間ウォークを続けて倒れて
病院に担ぎこまれました。
ウォークの重要性を知って練習したのでしょうが
こんな無茶なことはしなくていいですから、
練習の前に10分程ウォークの練習をされると
ダンスの上達は目を見張るほどに変わります。