LOWRANCE魚探でデータを取得し

REEF MASTERソフトで解析して海図を作ることを

もう何年?10年ぐらいやってます。

 

その間に、GARMINのクイックドローや

LOWRANCEのGenesisLive等

自動的に魚探ソフトとして海図が作成される機能が出てきました。

 

正直、魚を釣るということだけ考えれば

自動海図作成で十分だと思います。

 

でも、自分で10年ぐらい海図を作っていると

自動海図は・・・汚いww

 

まあ、自分で使っているわけでは無いので

正確なインプレッションではないということで

最新機器を持ち合わせていない者の戯れ言として

ご覧いただければありがたいです。

 

自分でデータをいじって確認していると

自動で取得される魚探データにはエラーがあります。

 

この例は全く問題の無いデータです。

黒い点が自動で取得された海底位置です。

この時の流すスピードが1.1ノットで

10ノットぐらいまでだといい感じでデータとれてることが多いです。

こんなデータばかりなら、自動取得データでの

自動海図作成で問題無いと思われます。

 

これらのデータの場合はどうでしょう?

船がバックした時のエア噛み

あるいは高速移動での船の上下や跳ね上がり等

そんな時にこんなデータになります。

もっとひどい時もあるのですが

このようなデータでは実際の海底には無い

謎の凹凸が海図に作成されることになります。

自動海図作成では、このようなエラーデータは削除できないので

ちょっと不正確な海図になるわけです。

 

これは高松沖での一例です。

サンドウェーブ地形なのですが、小さな凹凸がたくさんあります。

これは私が目視でエラーデータを削除し

作成したデータであるため、

細かい穴みたいな地形も

実際にちゃんとあります。

これが自動取得データだと

フラットな海底でも変な穴がや丘があるようなデータになってしまいます。

 

もちろん、そんなエラーがあることを理解した上で

自動海図作成を使っている人は活用していると思います。

それで釣りは成立すると思います。

 

でも、釣りをしているときに

海図をそのまま素直に見て釣りをするのと

この海図はエラーを含んでるからこの凹凸は実際無い・・

とか、一回思考を挟まないといけないのでは

一瞬の判断とか

考えるエネルギーの消費の面で

少しずつ削られているように思います。

 

また、エラーではない細かい海底の変化もあるわけで

そういうのがほんとにあるのかな?って思いながら釣りするのと

実際にある、無いをはっきり認識しながら釣りをするのでは

全く結果が異なってくると思います。

 

と、ここまでは実用面での詳細海図作成における

自動と手動の違いを話した訳ですが、

私としては、このような細かい話よりも

なにより完成した海図の美しさを大事にしたいのです。

 

どういったものに美を感じるかという感性の話なのですが、

私は機能美とか

自然の美しさをいうのを昔から好んでいます。

 

マグロも飛行機も流線型なのは

空気抵抗・水の抵抗を減らすためで

海と空と違っても

最終的な形は合理的な流線型に収束するであったり、

富士山の形の美しさは

火山により形成されたマグマによる山体と

その後の重力と流水による削剥で形成された

バランスにより成り立っているわけです。

 

そして、海底地形は人がほとんど手を加えていない

地質による底質の違いと

1万年前に瀬戸内海に流れ込んできた海水の

潮流による削剥と運搬・堆積により形成されたもので

海釜やサンドウェーブ

硬質な岩盤の削剥からの取り残し

そういった、”そうなるのが必然”で形成されたものです

できあがった詳細海図に

そういった因果を感じ

そのまま見てもなんか面白い・美しい形だと思うのは私だけでしょうか?

 

最後は感覚の話でイマイチ釣りと関係ありませんでしたが、

そういう、感覚的に好ましいものを作りたい

そういうことで、私は今も海図を作っています。

 

ではではまた!