経営をしていると、「正論」と「組織を前に進める力」は必ずしも一致しない、ということを何度も体感します。
会議で上司の方針に対して、「いや、それは違います」「もっと効率的なやり方があります」と正論で論破する部下がいます。
内容自体は正しい。
でも、その瞬間に場の空気は固まり、上司のメンツは潰れ、組織の意思決定は止まってしまう。
正論をぶつけた結果、待っているのは“停滞”と“摩擦”です。
ここで必要なのは「ただのイエスマン」ではありません。
言われたことを無思考に受け入れる人材では、組織は成長しない。
本当に価値があるのは、**“頭の良いイエスマン”**です。
頭の良いイエスマンは、上司の意図を理解しつつ「Yes」を言える。
しかもその「Yes」に、リスクを減らす工夫や現場の調整を自然に盛り込みながら、組織を前進させていく。
正論を正面からぶつけるのではなく、正論を「活かす」形に変換できる人です。
ケインズの“美人投票”と同じ構造
経済学者ケインズが語った有名な「美人投票」という話があります。
新聞に載った女性の写真から美人を選ぶ投票をしたとき、参加者が「自分の好み」で選ぶのではなく、「みんなが選びそうな人」を選んでしまう、という現象です。
大切なのは“誰が美しいか”ではなく、“誰が美しいとみんなが思うか”を読む力。
組織でも同じです。
「何が正しいか」よりも、「どうすれば組織が進むか」を読む力が問われる。
だからこそ、頭の良いイエスマンが強いのです。
正論派の人は「自分が正しいかどうか」にフォーカスします。
一方で頭の良いイエスマンは「この場が前に進むかどうか」にフォーカスします。
そして後者こそが、結果的に評価され、組織の中で生き残っていくのです。
👉 あなたはどちらを選びますか?
「正しいことを言う人」か、それとも「組織を進める人」か。
👔 子ジェ社長より