fishfunkyです。
興味深い資料を見つけました。
アジの遊泳能力は最大、体長の4.5倍程度。
養殖に適した水流速度は体長の2倍程度とされています。
http://www.fish-u.ac.jp/kenkyu/sangakukou/kenkyuhoukoku/56/04_1.pdf
養殖での条件付きですが、
アジの体長に関連しておりというのは面白いですね。
これによると
30cmの尺アジで2倍の60cm/secがちょうどいい感じで1.2ノット程度。
4.5倍の最大1.35m/sec。2.7ノット程度。
45cmのギガアジで2倍の90cm/cec、1.4ノット。
最大4ノット程度。
50cmのテラアジで2ノット、最大4.5ノット程度。
これは別情報でも一般的に魚は2〜3BL(体長)/secが
継続的に泳ぐことができる巡航遊泳能力らしいので、
上のデータとも一致する。
https://kaken.nii.ac.jp/file/KAKENHI-PROJECT-18580183/18580183seika.pdf
さて、
ベイトフィッシュが2.5インチワームと同程度の
6cm程度のカタクチイワシとすると、
巡航遊泳能力は体長の2倍〜4倍程度ということで
12cm/sec〜24cm/sec。これは0.24ノット〜0.48ノット。
ベイトフィッシュがバチコン船の光の中で泳ぐことができる潮の速度は
0.25〜0.5ノット程度の範囲になるのではと推測できる。
この潮の速度であれば
アジの巡航速度は1〜2ノットなので、
余裕を持ってベイトフィッシュを潮上に追い詰めることができる。
実際、アンカリングしたイカメタルやバチコン船からの潮流が
1ノットを超えてくると早い潮、いわゆるぶっ飛び潮ということ。
ということで、
ベイトフィッシュの遊泳能力がキーとなって、
バチコンが成立しやすい潮流の速度が見えてくるのではないだろうか?
それは0.25〜0.5ノットの範囲ではないか?
これを今回の仮の結論とします。
魚の遊泳能力が体長の倍数で示されるというのは、
面白い発見でした。