「闇の子供たち」 梁 石日 | あしか、浜辺をさまよえば
闇の子供たち (幻冬舎文庫)/梁 石日
¥720
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今回の飛行機本。

450ページを超える厚い本でしたが、千歳までのJR+飛行機で一気に読破。

それだけの勢いがある本でした。


Amazonの説明は

「貧困に喘ぐタイの山岳地帯で育ったセンラーは、もはや生きているだけの屍と化していた。実父にわずか八歳で売春宿へ売り渡され、世界中の富裕層の性的玩具となり、涙すら涸れ果てていた…。アジアの最底辺で今、何が起こっているのか。幼児売春。臓器売買。モラルや憐憫を破壊する冷徹な資本主義の現実と人間の飽くなき欲望の恐怖を描く衝撃作。 」


職場の先輩が勧めてくれた(?)本。読む前から相当の覚悟が必要なのはわかっていた。もう全然正視できない描写もこれでもか、と・・・。

一応はフィクションなのですが、ここに描かれていることは遠からず現実のものなんでしょうね。読んでいる最中、何度も心臓痛くなります。でも不思議と涙はでない。あまりに乾いている世界すぎて、なんだかノドが乾く。


久しぶりに重い本を読みました。

本当は読後、読んだ感想を自分で咀嚼しないといけないとは思いつつ、正面向かって受けとめきれず、羽田からのリムジンバスのなか、ウォークマンでハンバートハンバートを聞いて、少し落ち着いた。聞いててふいに思ったのが、そういや文中に音楽なんて一言も出てこなかったな、と。当たり前か。


そしてバスの向かう先は、ディズニーランド。

もちろんディズニーランドに用はない。その敷地内のホテルで研修があるだけ。いったいなんだってこんなところで研修を受けなきゃいけないのかなあ。やれやれ。ホテルには幸せそうな家族連れ。


闇の子供たちと夢の国。


なんだかとっても複雑。