「名人は危うきに遊ぶ」 白州正子 | あしか、浜辺をさまよえば
名人は危うきに遊ぶ (新潮文庫)/白洲 正子
¥420
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久しぶりに1冊の本を完読。


白州正子さんの本は、多分2-3冊買ってみたんだけれど、どれも虫食いで、最初から最後まで読んだのはこの本が初めてでした。


タイトル、ステキですよね。


正直、書いてあることが難しいのです。

なので、波に乗るまで時間がかかる。けれど、いったん乗れたらスイスイと読み進む。

そんな感じでした。


これは、エッセイ集、なんでしょうか。

Ⅰが、東大寺や法隆寺、宇治や高千穂について、仏像とか日本神話について。

東大寺も法隆寺も宇治も高千穂も、ここ5年内に行けたところばっかりだったので、興味深い反面、この文章読んでから行けばよかったなあ、とちょっとした後悔も。

また京都も奈良も宮崎も旅したい。


Ⅱは、能について。

正直この章は、お手上げ。理解はできないが、雰囲気だけでも読み取りたいと。


Ⅲ、Ⅳはそれこそテーマなしのエッセイ。

多岐にわたり、なんとなく人間性も伝わってきて面白い。

ハヤリの「品格」っていうのは、「○○の品格」なんて本を読まなくても、こういう本を読んで感じればいいんじゃないかといつも思う。


一緒に仕事をすることが一番多い上司がいわゆる仕事のHOW TO本マニアで(200冊は読んだと言っていた)、ときどきそういう本を紹介してくれてたまに読むものの、自分はそういう本はとても苦手。でも、この本みたいな仕事に関係ない本を読んでいても、はっ、って思う箇所が随所に出てくるわけです。それじゃあダメなのかなあ。考え方はコレしかなくて、それを押し付けられるのは大嫌いなんです。

っていう話を上司にすると、それは読み方を間違えている、自分にいいと思うところだけ集めていけばいいんだよ、って言われるんですが・・・。まあ、それはそうなんだけどさ。


いや、そんなことはどうでもよくて。

うん、なかなかいい本でした。

少しづつ白州ワールドに足を踏み入れてみよう。


面白かった文章はたくさんたくさんあったんだけれど、日経新聞の「交遊抄」をばっさりと切り捨てていたのが面白かった。ときどき目を通すが、どうでもいい自慢で確かに幼稚園みたいな日ってあるなあ。