明けましておめでとうございます。

 

いきなり去年の話で恐縮ですが、年末に、松阪にある三重県地方卸売市場で、海藻の試食アンケートをおこなってきました。

前回までに紹介した「未利用資源の利用」ではなく、現在売出し中の「アカモク」についてのアンケートです。

 

今後の売出し方法のヒントを得るために、フコイダンが豊富に含まれるアカモクの「機能性」に関する情報を与えた消費者と、特に情報を与えない消費者では、アカモクに対する支払意思額がどのくらい異なるのか・・・などを調べてきました。

結果は、改めて報告したいと思います。

 

では、今年もよろしくお願いします。

 


今週・来週と、講座内の研究室説明会と学科内の講座説明会が続くので、過去の写真の整理をしました。

せっかくなので、(時間があれば)過去の調査等の様子も少しアップしようと思います。

 

ということで、先日の海藻調理・試食の模様です。

ホンダワラ(そこらへんの浜辺にうちあがっているアレです)は、意外とイケますね。

バイオ燃料等で注目されていますが、食用でも意外と活用できるかもしれません。

 

その他にも、名前も(学者以外に)知られておらず、全国的にも一切食用として利用されていない(と思われる)海藻の中にも、意外と美味しいものがありました。

引き続き、色々とやってみたいと思います。

 

資源経済システム学研究室“非公式”ブログ

先日、鳥羽に海藻の採取に行ってきました。

ヒジキ以外に、ホンダワラやミルなどの、(食べられるが)通常食べない海藻もたくさん採取してきました。

大漁です!
 

実は、この「通常食べない海藻」が今回の主役です。

というのも、当研究室では各種機関と連携して、現在「未利用資源の利用」について様々な角度から検討を進めています。

ひとまず来週のゼミの時間に、これらの海藻を色々な方法で調理して、みんなで試食する予定です。

 
“経済学”とは関係ありませんが(“経済”ならば関係あり!?)、実はこんな地道な活動もやっています。

 


資源経済システム学研究室“非公式”ブログ
先日、北海道のいぶり中央漁協白老支所で、経済実験のパイロットテストをおこないました。
実際に漁協でおこなうのは始めてだったので、色々と大変勉強になりました。
実験の設計からインストラクションのやり方(←特にこっち)まで、細部の修正が沢山必要そうです。
 
写真は、実験の風景です。
手作り感満載の、ポータブル経済実験室です。
なかなかの自信作のつもりなのですが、12人分が段ボール1箱にピッタリ収まりますので、これを携えて今月末から北海道を横断します。
 
長時間にわたり実験に参加していただき、さらに終了後に漁業や漁業管理の実態について様々なお話を聞かせて下さった漁業者の皆様、そして、大変手間のかかる調整や当日のお手伝いをして下さった漁協の方、本当にどうもありがとうございました!
 
資源経済システム学研究室“非公式”ブログ

前回の続きで、『モーニングバード』の放映でカットされた「マグロの資源管理に関するQ&A」について書き留めておきます。(一部補足あり。)

 

Q:漁業者は巻き網にメジが入るのは「混獲」だと言っているようだが、本当は狙って獲っているのではないか?

A:それは定義の問題だと思う。もちろんメジより成魚の方が価格が高いので(狭い意味で)メジを狙って獲ることはないと思うが、操業エリアに何かしらの群れが現れれば、(魚種を定めずに)それを狙って獲るのは(ミクロ経済学的に見て)止むを得ない部分もあると考えられる。

 

Q:水産庁は「メジマグロを獲らないで」ではなく「メジマグロを食べないで」と言っているが、これはどういうことか?

A:単なる言い方の問題だと思うが、文字どおりに解釈するならば、漁獲をする側にも権利があるので直ちに強制的に禁止することはできないが、資源状況がよくないので早く何かしらの手を打ちたいという意識の表れではないか。もしくは、社会に訴えること自体が目的かもしれない。いずれにしても、(狙ったかどうかはわからないが、)それなりに話題になっていることを考えると、結果として一定程度意味のある発言だったのではないか。

 

Q:そもそも消費者がメジマグロを食べなければ、漁獲量も少なくなるのか?

A:食べなければ、価格は下がる。(本当に誰も食べなければ価格がつきませんが、安くなれば誰かが食べるでしょう。)そうすると、長期的には「採算が取れないから退出しよう」と考える漁業者がいるはずなので漁獲量は少なくなると考えられるが、短期的には「水揚量を増やしてカバーしよう」と考えるケースもないことはないので、資源管理をしっかりとおこなうこととセットで考える必要がある。(そもそも、理念的なメッセージではないか。)

 

Q:今回の規制の、養殖への影響は?

A:養殖用種苗の多くは曳縄で獲っているが、これも15%削減となるともちろん影響がある。多くをそのまま食べる巻き網とは違い、大きく育ててから食べるわけであり、また、現在すでに一昨年の採捕尾数を基準に規制をかけているため、これ以上の規制はおこなわないのではないか。ただし、昨年・今年の養殖用種苗は深刻な不漁であるため、今回の規制とは無関係に、数年後には成魚の価格上昇に繋がる(ならびに、採捕尾数制限の強化に動く)可能性がある。

 

Q:近大の完全養殖マグロは、救世主になるか?

A:長期的には十分可能であると考えられるが、5・6年以内に…となるとまだ難しいと思う。

 

Q:では、消費者はどうしたらいいのか?

A:メジはクロマグロの幼魚なので「国産 本マグロ」などと書いて販売しても問題なく(メバチでこう書いたらもちろん偽装です)、そもそも消費者自身で判断できないこともある。食べ慣れている人でないと、味での判断も難しい。表示されているケースであっても、不買はみんなで一斉にやならければ意味がないし、表示されていなければ、店員に聞いたり訴えかけたりするところから始めなくてはならないので、短期的にできることはほとんどないように思う。長期的には、マグロに限らず(例えばウナギも)みんなが日常的にこういったことに興味・意識を持つようになれば、このような資源収奪的な漁業生産はおこなわれなくなっていくとは思うが、(日本における環境保護団体の位置付け等を考えると)まだまだ難しいように思う。

 

主なものは、こんなところだったと思います。

その他も細かいものを色々と聞かれた気がしますが、特にメモをとっていたわけでもなく、忘れてしまいました。

どんな編集をされるのかな~と多少心配でしたが、コーナーの趣旨も比較的真っ当でしたし、編集も特に気になりませんでした。

 

余談ですが、編集のされ方を見る限り、丁寧に論理的に時間をかけてしゃべるとカットされてしまうようです。

結論のみを直感的(かつ誤りのないよう)に伝える練習が必要ですね。

そもそも私はマスコミ対応はあまり好きではないのでそんな心配をする必要もないのかもしれませんが、近年研究者にはアウトリーチ活動も求められますので、多少は心がけていきたいと思います。