令和の独身貴族はおごり好き?
5年ごとに行われる国勢調査の統計を基に「生涯未婚率」を計算すると、2020年時点で男性の約28%、女性の約18%と過去最高を記録。
直近の20年間で急激に増加している。
また、厚生労働省の人口動態調査によると、23年の平均初婚年齢は男性が31.1歳、女性は29.7歳だ。
晩婚化や多様な生き方が広がる中、購買力を持ったシングル世帯の増加も見込まれているようだ。
高年収のいわゆる「パワーシングル」の消費実態が出た。
1100万ダウンロードの家計財務アプリを運営する、くふう AI スタジオに登録するユーザーより、パワーシングルに指定する年収を年齢で分けたデータを見てみた。
20~30代で年収1000万円超で中央値1400万円、40代以上については年収1400万円超で中央値1800万円となった。
まず、20~30代のパワーシングルは美容・衣服が月に5万円程と突出。
全体平均の3倍だ。
40代以上で突出しているのが交際費で月平均4万円強(平均は8千円程度)と、5倍近くになっている。
この40代以上の交際費について注目すると、飲み会、プレゼント、ご祝儀・香典と続く。
飲み会について面白いのが、店舗のレコードから店の平均予算を見ると高級店で飲み会をしているわけではないことから、複数人分の支払いを行っている可能性が高い。
役職に就いている人も多く、部下におごっているのではないかという見解がある。
また、20~30代では美容・衣服が突出していたが、同時に教育・教養への支出も高い。
自己研鑽にも積極的だ。
人は見た目が9割とも言われるが、若い内には自分自身の見た目にも気を遣い、将来へ備え、スキルアップのための自己投資も意欲的である。
40代になると、立場も役割も変わり、マネジメントが重要。
部下にビジネスパーソンとしてのビジネススキルの向上支援をし、本気で仕事し、そしてたまにはハイボールと焼鳥でもご馳走しながら、悩みを聞いたり、夢を語ったりしているのだろう。
恐らくそんな風に時間とお金を使い、40代の交際費が平均の5倍になっているのではないかと想像する。
20、30代の自己研鑽、そして40代の交際費の支出データから、人は皆、人生を向上させたいのだとわかる。
働きたくてもスキルを高めたくても、なかなか難しい時代ではある。
だが、働きたいなら、思い切り働けば良い。
全ては自分の人生なのだ。
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