邦画史上に残る名場面 | いっちゃんのひとり言

邦画史上に残る名場面

「幸福の黄色いハンカチ」をデジタルマスターで観た。

1977年に放映された映画であったが、デジタルマスター版で観ると黄色いハンカチの黄色が鮮烈に甦った。

私が18歳の多感な時に観て、初めて涙した映画だったのを思い出した。

物語は、喧嘩で殺人を犯した元炭鉱夫の島勇作(高倉健)が網走刑務所を出所後、夕張の妻(倍賞千恵子)の元に帰るまでを描いている。

山田洋次監督との高倉健の初コンビ作品である。

高倉健が出所後に初めて立ち寄る食堂でラーメンとカツ丼を食べるシーンは演技に見えない。

本当に長い刑期を終えてシャバに出てきた男の食い意地を見事に表現している。

2日間、高倉健は何も食べずに、このシーンに臨んだらしい。

デジタルマスターでは旨そうなラーメンとカツ丼の湯気まで甦っている。

そして、映画初出演の武田鉄矢の怪演がおもしろい。

武田鉄矢がその後色々なドラマに出演していく切っ掛けが、この「黄色いハンカチ」だったのだと理解した。

桃井かおりも個性的なアンニュイな演技で存在感を出している。

SK-ⅡのCMに出る前の大昔はこんな女優だったのかと懐かしかった。

今から47年前の日本はこの映画のように、ゆっくりと時が流れていた。

武田鉄矢の運転していた「赤いファミリア」も確かに若い人に人気があった。

そして、何よりも人情が日本にはあった。

困った人がいたら周りの人はその人に声を掛けた。

相談に親身になって乗ってあげた。

「タイパ」などという言葉は存在していなかった。

出所した男を網走から夕張まで一緒に行ってあげるくらいに日本人には人情があったのだ。

だからこそ、ラストシーンで夕張の長屋に黄色いハンカチが翻る名場面に皆が込みあげる涙を抑えられなかったのだ。

 

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