接待交際費1500万円
1988年、89年のバブル期に、私は野村證券の新宿野村ビル支店の営業課にいた。
当時は29、30歳の時であったが、野村の接待交際費は半端でなかった。
今の世ならば、会社で利益をあげるためにコスト削減をする。
すると、無駄な経費のチェックとなる。
当然、 一番槍玉に挙げられるのが接待交際費となる。
理由は接待交際費は効果測定がしづらいからであろう。
それに、交際費を使っている奴らだけが良い思いをしていると思われる。
実際に飲み食いし接待したことが会社に巨額の利益をもたらすこともある。
逆に、空振り三振となり、単にメシを食っただけになる場合もある。
しかし、接待交際費などどんなに使っても一人5万円から高くて10万円である。
たかが知れている。
冒頭に書いた私が30歳当時は一人で月間に1500万円の交際費を使っていた。
月に一人で手数料を6億円以上上げていたので、一日の手数料は3000万円。
月間交際費の1500万円など一日の前場で稼いでいたことになる。
しかも、私の月給は6億円稼いでいても39万円であった。
私の集めた運用預り資産の2000億円を出して頂いているお客様達と、それぞれ毎日昼と夜で食事をした。
接待は顧客との健全なコミュニケーション基盤を構築する重要な場であった。
宴会は戦い。
ゴルフも戦い。
接待は戦場と心得よと教えられた。
気を抜いては駄目。
宴会もゴルフも、本人の素が出てしまう。
今まで培ってきた信用を一気に崩してしまうリスクもある。
相手も私を見ているが、私も相手を凝視している。
会社の金でヘラヘラと遊んでいる人がこれから先、その会社で重要ポストに就くかも見ていく。
つまり、接待を通して相手を観察し、次なるビジネスになるか常に考えているのが本物のプロのすることなのだ。
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