普通のおじさんの志
ウォーレン・バフェットが日本の5大商社株をそれぞれ5%ずつ買ったのは、コロナ禍の2020年8月末であった。
そのニュースは日本で大きな話題となった。
日経平均株価はこの時から2024年3月末にかけて7割以上も上昇した。
そして5大商社株は同様の時期に3~5倍に値上がりした。
バフェット氏の商社株買いは間違いなく、日本の株式に対して世界の投資家の注目を集める呼び水となった。
バフェットの率いるバークシャー・ハザウェイの運用する上場株式は3600億ドル(約57兆円)にのぼる。
しかもその7割以上がアップル、バンク・オブ・アメリカ、アメリカン・エキスプレス、コカ・コーラ、シェブロンの5社への集中投資である。
つまり、バフェットに選ばれるということは巨大な資金が流れ込む可能性があることを示す。
それ故に、日本の5大商社は世界の投資家の注目を浴び暴騰した訳だ。
又、バフェットは2008年のリーマン・ブラザーズが破綻した時に勇気ある行動を示した。
それは、リーマン・ショックにより世界の金融市場が大混乱に陥る中で、バフェットの率いるバークシャーはゴールドマン・サックスの優先株50億ドル、GE(米ゼネラル・エレクトリック)の優先株30億ドルを引き受けた。
更にバフェットはニューヨーク・タイムズに「Buy American. I am.(アメリカを買おう。私はそうしている)」と題する文章を投稿した。
アメリカ国民らが恐怖のどん底にいる時に、今が投資のチャンスと訴えたのだ。
2017年公開のドキュメンタリー映画「ウォーレン・バフェット氏になる」を観たら良い。
当時86歳のバフェットの生活が見れる。
大富豪にもかかわらず、実際の生活は実に質素。
どこにでもいるおじさんである。
しかし、バフェットの志はエベレストよりも高いと感じる。
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