今の日本株をどう見るか | いっちゃんのひとり言

今の日本株をどう見るか

今の日本株の調整局面をどう読むかとの質問を良く受ける。

夏場までは調整局面になると見ている。

その要因は3つある。

1つ目は、日経平均株価の上昇スピードが速過ぎたこと。

昨年、今年とあまりに上昇スピードが速過ぎたためにマーケットに過熱感が生まれた。

約5カ月で日経平均は1万円以上も急速に上昇した。

よって、日経平均が200日移動平均から一時20%以上も上方乖離してしまった。

この過熱感が解決されるには、需給整理とともに相当程度の株価反落が発生する。

2つ目は、米国で3月中旬に発表された2月のCPIやPPIでみたインフレ率の反転上昇の示唆がある。

これにより、FRBによる利下げ観測の後退や長期金利上昇が発生。

米国の長期金利は約5か月ぶりに4.5%を超えて、年初来で最高水準に上昇してきている。

この米長期金利の上昇は、株価を圧迫する要因となる。

3つ目は、米金利上昇がさらなる円安を誘発。

日銀が円安を止めるために早期かつ想定以上の利上げを余儀なくされる懸念が浮上。

今後、円安が大きく進んだ場合は植田日銀総裁の判断も変わってくるであろう。

これらの3つの要因を考慮すると日本株は当面、高値波乱の動きを経て一定の調整を余儀なくされるであろう。

しかし、米国においては大局的にインフレ率の低下基調は終わっていないと私は考えている。

よって、昨今の米国の利下げ観測後退や米国長期金利上昇はやや行き過ぎであると考える。

米国のインフレ率が再上昇するわけではないことがマーケットで認識され、株式市場で需給調整が進展した暁には、日本株は再上昇を開始する。

それ故に、今の状況を悲観的に見る必要はなく、一時休止局面と考え、むしろ投資の絶好のチャンスと捉えるべきである。

「乱に利あり」である。

 

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