皆、仕事の虫であった
日経新聞の「私の履歴書」は42年前から毎日楽しみに読んでいる。
成功者の一生を1カ月間で学ぶことができるのは実に有り難い。
成功者は人生の最期に「人生には仕事やお金より大切なものがある」と語る人が多い。
その大切なものは家族だったり、友人だったりと色々だ。
しかし、社会人スタートでの成功者の多くは20代の頃は「仕事の虫」である。
つまり、成功を収めた人は20代に無我夢中で仕事に集中している。
こうした20代があって、やっと次なる飛躍の30代の扉が開く。
20代にワーク ライフ バランスなどと眠たいことを言っていたら、30代の飛躍の扉は開かない。
成功者はワーク ライフ ブレンド主義者が圧倒的に多い。
仕事の中で遊び、遊びの中で仕事のヒントを得ている。
お金の意味も多くの成功者は同じようなことを言っている。
お金がないと、人生の選択に制約をもたらす。
本当は大学に行きたいが、家が貧しいので進学を諦めるといった具合だ。
しかし、家が極貧であっても東大一本で受験し合格し、日本を代表する製鉄会社の社長になった人もいた。
私は今の20代の若者たちに言いたいことがある。
それは自由には必ず義務が存在している。
権利の裏には義務があるということ。
仕事を通して1円でも金をもらったらプロでなくてはならない。
自分が会社で働くということは、自分の給与以外にビジネスインフラコストがかかっていることを忘れてはいけない。
周りの諸先輩に支えられて仕事をしている。
一人だけで仕事はできない。
青い鳥を探しているうちに森に迷い、何もできずに30代を迎え、人生を棒に振ってきた若者を数多く見てきた。
彼らに共通していることは自分に大甘なのだ。
いつまで経っても幼児であるということ。
気付いた時にはもう遅い。
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