年収1000万円は裕福か
年収1000万円の世帯は勝ち組かの疑問を呈した書籍がある。
それは、マネーステップオフィス㈱の代表取締役の加藤梨里氏の書いた「世帯年収1000万円~勝ち組家庭の残酷な真実」(新潮新書)だ。
年収1000万円超えは給与取得者の中で4.9%しかいない。
サラリーマンなら年収1000万円に憧れ、又目標で頑張ってきたはず。
しかし、現実問題として日本の給与取得者の平均年収は443万円。
平均年齢は46.9歳。
先日も当社を辞めて他社へ転職した女子の現況をその会社の社長から聞いた。
年収で当社にいた時の15%になったと聞いた。
自分で選んだ道だからしょうがない。
戻りたくても戻れない。
己の現実の給与水準を身を以て知ったことになる。
高給を取れていた幸せと自分の今の処遇の落差を思い知ったであろう。
私は加藤梨里氏の著書を読んで感じたことは2つ。
1つは、年収1000万円の世帯は色々な組み合わせが存在するということ。
共働きで500万円ずつ稼いで1000万円世帯年収となる場合。
色々なパターンがあったとしても年収1000万円世帯は東京に億ションは買えないということ。
東京で子供を育てることは収入的にも大変であるということ。
2つ目は、年収1000万円世帯は今や日本では勝ち組とは言えないということ。
リーマンショック後、アベノミクス、コロナ融資等の大金融緩和により、株式と不動産に緩和マネーが流れた。
結果として都心部の不動産価格は高騰。
実質賃金は低下した。
共働きで子育てに追われる夫婦は共働きコストが増大している。
つまり、中流上位層と見られていた世帯年収1000万円は勝ち組などではなく、負け組のオンラインにいるということ。
加藤氏の分析は興味深くおもしろい。
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