わが投資術を読んで | いっちゃんのひとり言

わが投資術を読んで

野村證券の2つ上の先輩で、タワー投資顧問において基幹ファンド「タワーK1ファンド」をローンチし、現在個人資産800億円超を持つ清原達郎氏が初めて書いた「わが投資術」(講談社)を読んだ。

清原氏の著書の中で興味を持った点が1つあった。

それはAIJ投資顧問詐欺事件の件。

日本の年金基金が野村證券のOBであったAIJ社長の浅川和彦の詐欺手法により大損させられた事件である。

2012年にAIJ社長の浅川和彦ら主要メンバー4人は逮捕をされている。

私も野村證券時代とAIJ社長時代の浅川氏と面識がある。

2003年頃に、私がKOBE証券(現インヴァスト)の社長の時に野村證券の元副社長の紹介で浅川氏に再会した。

驚いたことにAIJには野村の元重役や部長クラスだった方も多数いて、紹介者の元副社長も浅川氏の年金運用の実績を誉め上げていた。

しかし、浅川氏は我々との面談の席でも忙しく複数の携帯電話で話をしていた。

顧客との電話のようであり、商品本部との電話のようでもあった。

私は浅川氏に年金運用で安定した高いパフォーマンスを上げている秘訣は何かと聞いた。

当時、1800億円の年金の運用資産があって、年率15%で運用可能か疑問に思ったからだ。

浅川氏は平然と私に向かって、deep out of the moneyのプットとコールを売り立てるから、めったなことでは損失は出ないとのことだった。

私も野村時代にオプション取引を実際に相当活用して運用をしてきた経験があった。

清原氏も著書の中で私と同じ疑問を浅川氏に持っていたのだなと感心した。

つまり、deep out of the moneyの建玉はほとんどマーケットには存在せず、理屈では成り立ってもマーケットで売買が成立しない。

つまり、浅川氏の手法はウソであると私は直観したのだ。

それから浅川氏に近づくことはやめたのだ。

いくら野村の元副社長が紹介推薦してくれても怪しい人は怪しいのだ。

再会して9年後に浅川氏は塀の中に落ちている。

 

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