Qレシオの摩訶不思議
1989年日経平均株価が最高値であった38,915円の時は、日本はどんな雰囲気だったかと最近若い人たちに聞かれる。
それは阿部サダヲ主演のドラマ「不適切にもほどがある!」を観たらと言う。
パワハラなんていう言葉もセクハラという言葉も、そんな言葉は当時は世の中に存在していなかった。
私も証券マンの端くれであったので、朝7時から夜の11時まで「セブン・イレブン」の店長よりも働いていたのではないだろうか。
7時には営業フロアで全員でラジオ体操第一をきっちりとやっていた。
紳士録の名簿をコピーして朝一より自宅へ電話営業を諸先輩はやっていた。
当然、お客様から「こんな朝早くから電話をしてくるな!」と怒られていたが、諸先輩は蛙のツラにションベンの如く、電話をし捲っていた。
野村證券の株式部の投資調査資料が手元に届く。
湾岸エリアを示す「ウォーターフロント」をキーワードに土地持ち企業が地図に記されている。
新しい投資尺度が生まれていた。
「ウルトラQ」ではなく「Qレシオ」。
株価を簿価ベースの一株あたりの純資産で割るPBR(株価純資産倍率)ではなく、Qレシオは時価ベースの純資産を使う。
当時は東京23区の土地でアメリカ本土の土地が買える程、日本の土地は値上がりしていた。
その時価ベースを使うということ。
企業が保有する土地や有価証券の「含み益」まで考慮して株価を判断する訳だ。
予想PER(株価収益率)などでは割高な日本株もQレシオで見れば超割安と見える。
このウォーターフロントの地図を持って、クルーザーを手配し、機関投資家を湾岸エリアに招待した。
クルーザーの中では大宴会。
ホステスとともにシャンパンを開けまくっていた30歳であった。
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