「地方創生藏」
立春とは、本当に名ばかりで余寒厳しい日が続いている。
こんな時には、やはり日本酒で体を温めたい。
今、幻の日本酒としてブレイクしている「上川大雪」が入手困難だそう。
北海道上川町に構え、蔵元の上川大雪酒造は地元中心に販売し、「飲みたくば上川へ」のスタイルで観光客を呼び込んでいるという記事を見た。
このスローガンは、ミシュラン三つ星「そのために旅行する価値のある卓越した料理」の日本酒版に倣っている。
更には、チーズ製造やホテル経営に進出、コンサルティング事業を通じて全国でノウハウ提供も始め、酒蔵が地域とともに町を潤す「地方創生藏」の幕開けということだ。
野村證券出身の塚原社長は、「地酒」は地域で愛され、外から人を呼び込む力もある。
だから地方創生の強力なツールになると言う。
フレンチの巨匠、三國シェフの右腕として複数のレストランを運営、その一つが上川町にあり、閑散期の冬の集客もあって酒造りというアイディアへ至ったとのこと。
ただ、酒類製造免許は新規取得が難しく、前例のない酒造免許の遠距離移転として2017年に誕生、少量生産で約8割を道内で販売したという戦略で、「幻の酒」としてプレミアムがついた。
親会社やグループ企業を設立し、三菱地所など大企業からの出資を受けた同社の今後は、コンサル事業などビジネス領域を拡大し、酒藏起点の地方創生モデルを全国に広げていくという。
一方、1月に開催したファーストヴィレッジ経営者倶楽部 新春賀詞交歓会の開催に際し、総勢30名で盛大に鏡開きを行わせていただいた。
特大の樽酒を五樽もご厚意にあずかったEH酒造の吉田社長も当経営者倶楽部のメンバーのお一人である。
EH酒造は、北アルプスに愛され200年の伝統と歴史がある。
江戸時代から伝わる酒造りを継承した「酔園」は、あづみ野の風土を活かした素晴らしい銘酒を世に送り出し、様々な品評会で受賞。
その歴史を継承しつつ、21世紀の酒造りに情熱を掛けているのが吉田社長だ。
特に、純米大吟醸 「どん藏」は珠玉の逸品であり、ここぞという時に用意する。
いずれにしても、客呼ぶ地酒は、地方創生の一つ「鍵」である。
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