高学歴難民の実態
阿部恭子の「高学歴難民」(講談社現代新書)はもう読んだだろうか。
学歴があれば「勝ち組」のはずが、下層階級に落ちている人が多数いることを書いている。
高学歴で、ある時期まではエリートと思われていたが、実は順風満帆な人生を歩んでいないという実態。
高学歴にもかかわらず30歳を過ぎても未だに無職の人々。
長年の勉学での努力は評価してもらえず、仕事に就くことが出来ない。
つまり高学歴難民となっている現実。
日本においては専門職大学院や法科大学院に行っても、むしろ就職の機会を逃すだけとなる。
大学院を出ても学卒と同じスタートとさせられるケースが日本の企業では多い。
高学歴であるというプライドが、かえって実務において上手くいかなくしてしまう場合がある。
特に、新人の時は学校で学んだ知識より、日頃の現場から得るものの方が多い。
現場でのお客様の表情や言動、従業員同士の会話等、大学院で学んだこととは違う感性的受け止めも大事となる。
この本の中で高学歴ワーキングプアのケースが数多く紹介されている。
何故、高学歴者がワーキングプアになってしまうのか。
私も大学で博士課程に進む友人の数多くが就職したくない病であることを知っていた。
あるいは、法科大学院に進んで弁護士になる夢を見るが、合格できずに法曹難民になっている友人もいる。
親が金持ちで海外留学をして日本へ帰国したが日本に馴染めずに帰国子女難民になっている者もいる。
私は初めから知っていた。
学歴だけで食べていけるほど世の中は甘くないということを。
これからの世の中は益々、実力社会となる。
学歴も経歴も国籍も性別も全く関係ないビジネスフィールドで、パフォーマンスを上げられる者しか生き残れない世の中となる。
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