歴戦の猛者の涙
昭和58年(1983年)に日本を代表する「モーレツ営業ブラック」会社と世間から言われていた野村證券に入社した。
15万円の新人としての初任給であったが、朝から晩まで担当地域の仙台市内をはいずり回って名刺集めをしていた。
先日も野村證券の後輩の役員たちと酒を飲んだが、今は私の新人時代のような営業は野村に存在しないらしい。
今の野村の新人は初任給も著しく高くなり、新人は初めにコールセンターに皆配属される。
美人の指導官により電話の仕方を教えてもらい、540万件以上ある既存顧客の掘り起こしのアプローチから始めると言う。
41年前のゼロからの飛び込みによる新規開拓をやっていた私にとっては、「そんなんでいいのか」と思わず口に言葉が出てしまった。
軟弱、甘いの世界だ。
営業は狩猟民族の仕事だ。
肉や魚の切り身を新人時代から与えても営業マンは育たない。
狩りの仕方や漁の仕方を教えなければ営業マンとして生き残っていくことは出来ない。
今の野村には無理をしなくても数多くの富裕層や法人オーナーの口座はある。
そこに資産形成の高度な助言や資産承継、相続対策の話を持っていけばビジネスになると言う。
本当にいい会社になったかというか、そこいらへんにある普通の金融機関に成り下がってしまった感じがある。
1990年代に野村もあまたの不祥事で完全に牙を抜かれてしまった。
「数字が人格」であった鉄板の野村の営業の掟はどこへ行ってしまったのだろうか。
優良顧客と100兆円を超える預り資産に胡座をかいて、人事・組合出身の現場の本当に泥臭い営業を知らない経営者らが長期政権を取ると、41年前の500円台の株価のままになってしまっているという事実。
41年前の私の入社した時と株価は今も変わっていない。
間もなく、野村は三菱UFJに吸収されるのではないかとOBとして心配している。
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