AI作成画像がコンテストで最優秀賞
4月18日BBCニュースによると、著名な写真コンテスト「ソニー・ワールド・フォトグラフィー・アワード」でドイツの作者が最優秀賞を獲得し、受賞者はそれがAIで作成したものだと明かし、受賞を辞退した。
問題となった作品はモノクロで、年齢の異なる2人の女性が写っている。
作家はコンテストを試し、写真の未来について議論を起こすために応募したと述べたそうだ。
コンテストの主催者はBBCニュースの取材に対し、「我々はこのテーマ(AI)の重要性や、今日のイメージメイキングへの影響を認識している」と応えるとともに、「この賞はこれまでも、そしてこれからも、写真というメディアで活躍する写真家やアーティストの卓越性と技術を支持するためのプラットフォームであり続ける」と述べ、AIを見抜けなかったことには言及しなかった。
審査員の1人でもこれがAIで作成されたものだと分かったり、疑ったりしなかったのだろうか。
AIをめぐってはここ数カ月、作曲や論文執筆、自動運転車、チャット型セラピスト、医薬品開発などへの利用について議論が交わされている。
4月10日には、生成AIソフトウエア「チャットGPT)」を開発した米オープンAI社のサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)が来日もした。
ChatGPTの開発元トップが日本を訪れた狙いはどこにあるのか。
日本はどのように開発に関われるのかが問題だ。
日本は全体としてデジタル技術の活用が先進国の中でも最も遅い部類に入るが、ユニークな取り組みは多い国でもある。
今月行われる主要7カ国首脳会議(G7サミット)の議長国として、日本はデジタルが弱い国という印象を払拭し、先端企業との交流を通じて現実的な技術の活用ビジョンを提示すのだろうか。
こうした動向を理解するには、せめて英語で最新の生成AIの論文を読めるリテラシーがあり、意思決定ができる人材を増やすことが急務なのだろう。
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