栗の樹ファーム
北海道栗山町にある野球場「栗の樹ファーム」。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の栗山英樹監督が2002年、名前を縁に私費を投じて造った球場だ。
草木が生い茂る場所だったが、現在は少年野球大会も開かれ、子どもたちが駆け回っているそうだ。
野球場を造りたいと思っていた栗山監督。
トウモロコシ畑を切り開いて野球場を造る米映画「フィールド・オブ・ドリームス」の感動が背中を押した。
完成の2年後にプロ野球日本ハムの本拠地が北海道に移り、栗山監督は10年間、チームを率いた。
映画は「それを造れば、彼がやって来る」という謎の声から展開する。
栗の樹ファームを造った後に日本ハムが来て、監督就任の依頼が来て、二刀流を目指す大谷翔平選手も入団してきた。
今回、映画の物語が重なるようだが、夢の続きを見せてくれた。
米フロリダ州で開かれたWBC決勝で、侍ジャパンは前回王者の米国に競り勝って3度目の優勝を飾った。
メディアでは栗山英監督の選手を信頼する力が注目された。
不調でも起用を続けた期待に応え、若き三冠王・村上宗隆選手は米国との頂上決戦で同点本塁打を放ち、反撃の突破口を開いた。
ダルビッシュ有投手ら中継ぎ陣が粘投し、最終回は二刀流の大谷翔平投手が3人で締めくくり、最強国をねじ伏せた。
信頼に裏打ちされた指揮官の采配が勝利を手繰り寄せた。
表彰式や写真撮影後、一人一人に声をかけ、ねぎらう姿は選手との強固な関係を印象づけたと福島民報「あぶくま抄」の細かいところを見逃さない記事。
「自分が出れば、後続が何とかしてくれる」。
準決勝の劇的なサヨナラ勝ちをお膳立てした大谷投手の言葉は、絆の強さを物語る感動のシーンだっただろう。
栗山監督の下にやって来た精鋭による「ドリームチーム」は存分に力を発揮した。
一発勝負の世界で一人決断し、結果を相手に委ねるのは勇気がいる。
そんな場面はビジネスの現場でも良くあることだ。
信頼の入り口は信じることか、頼りにすることかと思うことも経営者にとってはよくあるのだ。
今回の侍ジャパンを見ていると片方ではなく、両刀で頂点に至る道を切り開いた。
信頼は連なって一段と力を増す。
3月30日当方ブログでは「侍ジャパン ご苦労さん!」にて感想も述べているのでこちらもチェックを。
https://ameblo.jp/firstvillage/entry-12795035570.html
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