中野淳一専務の言葉
野村證券の営業企画部に勤務していた頃に、当時の専務であった中野淳一さんに専務室に呼ばれたことがあった。
私の役目は全国の野村マンの若手営業マンを指導する立場にあったが、そんな私に中野専務は以下のような話をしてくれた。
「市村、毎月コンスタントに新規開拓10件できる奴がいたとしよう。
野村證券の現状は月に平均5件の新規開拓だから、10件やる奴は人の倍やっていることになる。
平均5件しか開拓できない現状の中で、10件できるのに9件しかやらなかったら、私はそいつを評価しない。
力があるのに力を出さない奴を私は絶対に評価しないことにしている。
しかし、いつもは3件しか新規開拓が出来ない奴が一生懸命努力をして月に5件の開拓をしたら、私はそいつを大いにほめる。
本人の結果ではなく、努力や頑張りを正しく見てやることが大切なのだ。
もちろん、野村にとって数字は人格だ。
営業は数字であり結果だ。
だからこそ、結果には結び付かなかったが、一生懸命努力したやつを見逃してはならない。
そうしたことに注意をして、市村は仕事をしろ。」
数字が全ての野村の中で、営業を統括されていた中野専務の言葉は私の胸に深く突き刺さった。
営業マンの熱意である「頑張り」をしっかりと見ろということであった。
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