「杉村太郎、愛とその死」を読んで
最近、これ程心揺さぶられた本はない。
杉村太郎氏と夫人が、普通の夫婦の何倍もの情熱と愛情をもって、短いながらも濃密な家族としての時間を過ごしたことに、驚かされ、感動した。
また、全編を通して紹介される、杉村氏が遺した魂の言葉のひとつひとつに改めて心を動かされた。
我究館やプレゼンスの過去や現在の受講生、あるいは太郎氏の若すぎる訃報も含め少しでも我究館に興味を持っている多くの人に読んでもらえると思うし、今後発展していく会社のためにも、創業者の生き様を文章で残した意義は大きいと思う。
彼の人生においては、仕事があったこと、たくさんの仲間がいたこと、そして誰よりも理解して応援してくれた夫人との出会いと、結婚生活があったことが幸せだった。
それにしても杉村太郎氏は、なぜ亡くなってしまったのか?それを考えずにはいられない。
誰からも好かれる素晴らしい人柄で、問題の本質を鋭く見抜き、辛いことも人一倍の努力を継続して、次々と無理難題を解決してゆく行動力。
次々とあふれるビジネスアイデア。
しかも、弱い立場にいる人を常に思いやる愛にあふれた人物。
人並み外れた体力と精神力があるがゆえに頑張りが利いたことが、仇になったのかと思うと、残念でならない。
読後感としては、貴子氏が経営者として、25年間の太郎氏の遺志をつないで、ビジネスを継続していく覚悟をしっかりと感じた。
心から応援したい。
夫人としての立場とは全く違ったことを感じながら日々格闘しておられることと思うが、厳しいビジネスの世界にあっても、どうか、疲れすぎないように。
自分を追い込みすぎないで、甘えられる場所も作りながら、夢を実現してほしい。
また、杉村氏のように、重篤な病気になったら、仕事は止めて、社会と隔絶されたような、病人だけの世界で治療をするのだと思っていたが、杉村氏が、やりたいことのアイデアを絶やすことなく、治療と並行して、亡くなる直前まで社会人として行動し続けたことは、素晴らしかった。
家族として、ストップをかけたかった時もどんなにかあっただろうと思うが、杉村氏は、夫人に心から感謝していると思う。
今、注目を浴びてきている、遺伝子検査による治療があと少し早いタイミングで間に合っていたら、と無念に思う気持ちはぬぐえないが、杉村氏の生きた素晴らしい人生を、共有させてもらい、この本は生きるとは何かを本気で考えさせてくれた。
感謝したい。
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