試練は成長の糧
今年の大河ドラマはおもしろい。
「真田丸」の草刈正雄も堺雅人もいい演技をしている。
ドラマの中に徳川家康も登場してくるが、かつて家康は「人生は重き荷物を背負いて、遠き坂を登るがごとし」と言った。
あの天下の家康でさえ、神様より重き荷物を与えられていた。
家康の人生の中で、大負けした「三方々原の戦い」の時に、怖気づいた家康は、馬上で失禁してしまったと言う。
家臣に助けられながら、どうにか浜松城に逃げ帰った家康は、自分の短慮と慢心を心から反省し、自分の惨めな姿を絵師に描かせた。
そしてその惨めな絵を常に見ることで生涯の戒めにしたと言われている。
負け戦という屈辱を試練として受け止めて、プラス思考で乗り切ったからこそ、その後の栄華へとつながるのだ。
試練は人にとって受け止め方によっては、とてつもない強さとなる。
もし自分に不幸や苦労が起きたとしても、それは自分に与えられた乗り越えるべき試練だと思えるか否かによって、その人の器が決まる。
人間の幅や厚みといったものは、いくつもの試練をくぐり抜けてきて、出来上がっていく。
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