微差が大差
新人営業マン時代に、毎日毎日、名刺集めのために仙台市内の企業へ飛込み営業を行なっていた。
毎日新人は40枚の名刺を集めて帰社することがノルマであった。
ある日、同期の田中君が
43
枚の名刺を集めて帰ってきた。
その日の私は
41
枚の名刺集めの結果であった。
私は毎日必ず
40
枚以上の名刺を集めることと、
同期の田中君より
1
枚でも多く集めることを自分自身に密かに課していた。
その日はバスに乗らず、野村證券仙台明生寮まで
60
分以上歩きながら飛び込み営業をして名刺を集めながら帰った。
3枚以上集まれば田中君より多く集めた結果で今日が終了できると頑張った。
すると、飛込み先の味噌屋の経営者から偶然株式の注文までもらってしまった。
その味噌屋の経営者は私の後の大口顧客へと変わっていく。
私は昨日の自分より今日の自分が
0.1%
でも向上したとすれば、
将来どうなるか計算をしてみたことがある。
指数関数の世界だ。
(1.001)
n
。
毎日
0.1%
づつ自分が向上すると、
1
年間で
44
%
向上できる。
つまり
4
割増の自分が
1
年後にいる。
10
年で
38.4
倍。
15
年で
237
倍。
20
年で
1,475
倍。
40
年でなんと
2,175,360
倍の能力を得ることが出来ると知った。
小さな努力の積み重ねを馬鹿にせず地道に努力することが成功への近道であると、あの時の味噌屋の経営者に出会ったことから学んだ。
それから私はABC作戦と名付けて、小さな努力を重ねた。
ABC作戦とは、A(当たり前のこと)をB(びしっ)とC(ちゃんと)やるという事だ。
微差が将来大差となる。
今、自分の人生を振り返って、それは正しかったと知った。
毎日、1/1000
の努力の積み重ね。
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