85歳でドライブ
父親は今年85歳になる。昭和3年生まれの戦中派の人間である。
普通ならば、日本男子の平均寿命の80歳を5歳も上回っているのでヨイヨイのはずである。
最近は足が弱くなったと言っているが、私は父親に「親父と同じ年の人はもう足がない。普通は幽霊になって出てくるはず。足があるだけましだろう」と笑って言うと、父親も「その通りだ」と笑う。
先週もビックリした事件が起きた。
母親が踊りの稽古に出掛けると、私の妹の制止を振り切って茨城の実家へ自らの運転で行ってしまった。
母親と妹の心配をよそに、その日は実家に泊まり、近くのスナックで親戚の人達を集めて歌いまくったらしい。
茨城の親戚の人達も、良く東京から一人で運転してきたという驚きと、それだけでなく、カラオケで軍歌を熱唱する85歳の父親を見てたまげたらしい。
次の日に何事もなかったかのように、田舎でもらった米を沢山積んで車で帰ってきた。
母親は一睡も出来なかったと父親に文句を言っていたが、父親はまだまだ俺は若いんだと誇らしげにしている姿が微笑ましかった。
父親はまだ幽霊ではなく、足があるから車を運転できたのだろうと皆で笑った。
3本目の足は使えないが、まだ足は2本あると父親は胸を張った。
自分もまだまだ負けてはいられない。
健康な身体を父母からもらったのだから。一所懸命に働こう。
8月2日 第74回ファーストヴィレッジ経営者倶楽部 Tropical Summer Party
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