年金に頼らない人生設計
先日、日経新聞にこんな記事が掲載されていました。
テーマは「年金生活」について。
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サラリーマンと専業主婦の夫婦が65歳を過ぎると、毎月23万6000円の年金が支給されます。
平均的な支給期間は25年。
計算すると、トータル6000万円の年金で25年間暮らしていくことになります。
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私はこの記事を読んで、23万6000円は、大学卒業後の初任給くらいだなと思いました。
つまり定年退職後は、新入社員の給料に戻ってかみさんと二人で生活する。
そういうことです。
老後の生活費はいくらくらいかかるのか。
年金財政の悪化で将来、支給額が減ることや支給開始年齢が引き上げられることが予想されます。
また、支給額は変わらなくても、消費税の引き上げ、医療費や介護費用の自己負担額引き上げで支出が今より増えるでしょう。
さらに、住宅ローンが残っていたら生活費を切り詰めても苦しいでしょうから、65歳になるまでには完済していなければなりません。
ローンが無いにしても、無職世帯の消費支出は年金では足りず、預貯金を取り崩してまかなっているのが現状です。
私は65歳からの人生設計として、年金以外にお金を生み出す仕組みを考えておくべきだと思います。
●生涯現役
例えば、体が元気なうちは現役で働き続け、リタイアする時期を遅らせるのも一つの方法です。
しかし、65歳を過ぎても働き続けるには、定年制度のあるサラリーマンでは不可能です。
今後、50代半ばぐらいから会社組織に帰属して給与を得るのではなく、自分の専門知識や専門スキルを生かして仲間と会社を興す。そんなワークスタイルが増えてくるのではないでしょうか。
●65歳を区切りにしない人生。
●23万6000円の年金に頼らない人生。
働くのは体にもいいですし、精神的にも満たされます。
「悠々自適な年金生活者」
世間の煩わしさに関わらず、静かにのんびりと、自分のやりたいことをして暮らす。
こんな言葉が一人歩きしていますが、実際のところ年金生活は悠々自適でしょうか?
私は、そういう人にほとんど出会ったことがありません。
本来、悠々自適というのは、会社経営で大成功された方や、70歳を過ぎても生き生きと仕事をされている方たちのことです。
そこには、充実した暮らしがあります。お金にも時間にも縛られずに生活することが悠々自適と言うのではないでしょうか。
私は65歳になったとき、年金に依存するつもりは全くありません。
可能な限り社会で働いていきたいですし、自分で稼げる仕組みを構築していきたいと思います。
日経新聞の小さな記事を見て、老後の収入を取り巻く現状と将来展望について考えました。
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