商工ローン・消費者金融の存在意義
ベンチャー企業の社長が銀行に金を借りに行った。
銀行より一番最初に言われたことは
「貴方に担保は?余力のある不動産はあるのか?」
ベンチャー企業の社長は
「余力のある担保はない」
と答えた。
すると銀行より
「お金は貸せません」
と答えられた。
ここで商工ローンや消費者金融が生まれてきた必然がある。
創業時のベンチャー企業を含め、中小企業に生きた金を供給してきたのが実は彼らなのである。
物的担保以外でその社長の信用である保証人を立ててもらい金を貸したのが商工ローンである。
日本の美的風習の応用である。
つまりいい保証人でないとその人に金を貸さないのである。
いい依頼人といい保証人。
類は友を呼ぶの通り、真面目な人には真面目な人が集まる。
借りた金は自分の責任において返す事が人間としての基本中の基本である。
金を借りる人にとって一番重要なことは
返済能力と返済意思。
返済意思は必要十分条件の必要条件である。
商工ローンと消費者金融が社会的に必要な理由は、
例えば乗り物で新幹線、JRがあるように東京から新大阪までタクシーで行ったら20~30万はかかるだろう。福岡までなら50万は超えるかもしれない。
しかし、新幹線なら新大阪まで15,000円位で行く事が出来る。
商工ローンや消費者金融はJRや新幹線の役割ではない。
door to door の非常に小さなコンビニエンスを売っている会社なのである。
中小企業はJRも使い、一部的にタクシーも使う。
利便性を売る立派なタクシー会社にならなければならないのが商工ローンであり、消費者金融なのである。
又、商工ローン・消費者金融はリスクマネーの供給者として(一方の貸手側として)、もし法外な利息を取るならば、絶対に顧客は出来ない。利息の金利は最終的にはマーケットの需給関係によって決まるのである。つまり市場メカニズムによって決定される。
商工ローンも消費者金融も中小企業及びその経営者にとって、絶対不可欠なものなのである。
お客様から見て両業界がなくてはならない存在に徹底に近づける努力をしなければならない。
お客様の便益を満たすという業務の基本に徹する事である。
当月始めに武富士が会社更生を申請したことに、私は日本の規制リスクの高さを感じた。
東証1部の上場会社で21世紀始めには三井住友の経常を凌駕していた武富士が、
民間同志の契約は無視され、借りた側の自己責任も個別にチェックされる事なく、OBラインの事後の変更により、淘汰されてしまうのは、アメリカでは考えられないと思う。
マスコミは一方的に弱者救済と云うが、金は基本的に借りないもの、返せる範囲で借りるもの。
本当に必要で借りた金なのか、パチンコや遊ぶ金で借りたのか、自己責任をもっと問うべきである。
私は10年前に武富士の社員から相当な数のお客様からの武富士あての礼状を見せてもらったことがある。
お客様より
「急場を助けていただき本当にありがとうございました」
という数多くの声があったことをマスコミは伝えていない。
商工ローンも消費者金融業界も、そしてマスコミも一方的判断に片寄ることなく理非曲直を明らかにしていくべきだろう。
今後、この業界が再び反社会的努力に占有されないためにも。
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