北海道大学病院が処方せんに患者さんの検査値、身体情報を記載して渡す
ことを始めた。
最初聞いたときは ん???
って思ったが、ちゃんと個人情報に配慮し検査値や身体情報は切り離しできる
ようになっているようだ。
そーじゃないと困りますよね。 そりゃそーだ。
実際のイメージはこんな感じだそうです。
開示内容は
WBC(白血球数)、Neu(好中球)、Hb(ヘモグロビン)、PLT(血小板数)、
AST/ALT/γ-GTP(肝機能)、BUN(尿素窒素)、Scr(血清クレアチニン値)、
CRP(C蛋白)、CK(クレアチニンキナーゼ)、PT-INR、Hba1C
の13種類。
この検査値を薬局に提示したくない場合は真ん中の切り取り線で切ってしまえる
ようになっている。
この処方せんには しっかりと
処方監査服薬指導の際ご活用ください
と、丁寧に記載してある。
当然のことながら病院側は、
服薬指導に際しこの検査結果は必要になる場合があるだろう。
と言っているのだ。
もちろん、その都度その都度疑義紹介されても対応しきれない場合があるので、
ある程度の検査結果を開示してしまおう!
との見方も考えられるが、それ以上に病院側は一定レベル以上の服薬指導を
求めているのだ。
しかしこの取り組みはもちろん薬局側にだってメリットもある。
まず、患者さんはいちいち 『検査結果はどうでしたか?』
って聞かれるのがうっとしい場合もある。
あるアンケートでは、検査結果が異常値を示してしても薬が変わったためしがない!
との回答もあったようだ。
ま~ そう言われても・・・
って逆に聞こえてきそうだが・・・
このような場合も少なからず検査値が開示されていれば解消できる問題だ。
調剤薬局でも検査値を重要視している場合もある。
私も先日入院した時 ワーファリンを飲んでいるか聞かれた。
ワーファリンの話は誰しもが1回は聞かれたことがあるだろうが、入院する際には
必ず聞いているだろう。
ワーファリンは現代の成人病罹患率からみても使用率は高い。
当然確認事項に入っている。
PT-INRはワーファリンには欠かせない検査項目。
通常1.5~3.0ほどでコントロールされているがPT-INRが処方せん上に記載され
患者さんに確認しなくても値が確認できるのはいいことだろう。
最近は青汁もテレビCM等でバンバン出てきているので知らずに飲んでいる
患者さんもいるかもしれない。
服薬指導の際に確認したり、世間話の間で聞けたり出来る内容だ。
血液内科を受診されている患者さんだったら薬局側も知っておくべき値だろう。
それにちょっとめんどくさいがこの検査値を電子薬歴やPC上に入力し、データとして
活用すれば検査データの推移が把握できる。より一層服薬指導が充実できそうだ。
ところで薬剤師はどれくらいのバイタルサインを理解しているものなのだろうか。
心電図を見たところで分からないとは思うが、P波とQRS波の幅なんて確認も
できないだろう。 そりゃそうですよね普通は・・・
バイタルサインを見てのフィジカルアセスメントはこれからの調剤薬局の仕事の
1つになってくるに違いない。
地域密着をうたい、在宅を行っていくうえでもこの知識はあって損にならない。
薬局で健康診断を行う時代が近くなっている現在ではこの知識を身につける
時間が必要であると思う。
北海道大学は調剤薬局に今後の薬局、薬剤師の目指すべき方向性を見据えて
いるように感じてしまった。
今後このタイプの処方せんが普及していくのか廃れていくのかは活用する薬局側に
かかっているんじゃないかな!!
