あっという間に月日は過ぎて、2010年を迎えた。そして、あっという間に高校サッカーの決勝とか名波の引退試合とかがやってくる(はず)。
僕は年越しをパリのシャンゼリゼ通り(凱旋門の足元にほど近いところ)で迎えました。たくさんの仲間とともに年を越し、黒人の若者に交じってシャンゼリゼ通りを疾走し、手持ち花火をうち、エッフェル塔を見、満員の地下鉄やバスを乗り継いでなんとかパリ組の寮に戻った。
こんな年越しは二度とできないと思うし、本当に楽しくてよい経験だったけれど、やっぱり正月は日本がいいなと思った。家で迎える新年の静けさ、すべてのストレスから解放されて穏やかな気分で迎える新年。それはいつもと変わらない朝なのだけれど、近所の人々とあいさつを交わすたびに、新しい年になったんだなって実感するあの感じ。 素晴らしい。 海外にいることで日本の良さが分かることもある。
さて、2週間の冬休みをフルに利用した旅行で僕はたくさんの人と出会って、たくさんの人の優しさに触れ、たくさんの美しい景色を見、たくさんの素晴らしい建築を訪れ、たくさんの都市に身をゆだねた。
時間がないので簡潔にいえば、ベルギーの地方都市はどれも素晴らしい(結局、ゲント組の優しさとベルギーの素晴らしさのせいでゲントに4日間も滞在した)ということと、サヴォワ邸は傑作だということ。
サヴォワ邸は欠けているところが一つもないというかすべてのバランスが正解というか、正確な建築だなと思った。他にもたくさん建築を見たのだけれど、最後に見たサヴォワの印象が一番強い。
周辺のコンテクストにも頼らず、平面な大地(地理的なコンテクストにも頼らず)に何もないところから、一つの完結した完璧な建築を生み出すことができる人はやはり天才なんだと実感した。
正直に言って、その前に見たラ・ロッシュ邸が僕にとってはいろんな意味でせまく感じて、実はコルビュジエってそこまですごくないんじゃないのって思っていたところに思いっきりすごいストレートを入れられた。
いままで見た住宅建築でアアルト自邸が一番感動したのだけれど(これは初めて一人で行った海外旅行だったとか、まあいろいろ純粋ではない個人的理由も含まれていると思われる)、サヴォワはそれに張るかそれ以上かぐらいに感動した。自邸って言えばベルギーでオルタ自邸も見てきた。これもまた素晴らしい。いろんな建築を見ることができて僕は幸せだなと、いろんな人のおかげだなと感謝する。
本当に楽しい旅で、いろんな人と話し、出会い、少し旅疲れも持ち合わせてリスボンに戻ると、もうすぐに最終テストが待っていた。やばい。終わらせなくちゃ。時間がない。
で、今日の帰りのバスを待つ間一人でいろんなことを考えていた。なんだかうまくいかなくて、どうしたらいいのかわからなくて、でもいろいろ考えて、周りとか、他の人とか関係なく、自分が納得できるかなんだって改めて思う。
卒業設計は評価していただいたこともそうだけれど、本当に楽しく、自分が思っていることを形にできて(不十分なところもあったけれど)、一応納得できたということがよかったんだよなって。今はいろんな雑念があって、迷っちゃて、よくない。自分で選んでリスボンに来ようと努力して、自分で選んでこのスタジオをとっているのだから、自分に甘えちゃいけない。そう言い聞かせて頑張る。
こうやって自分に言い聞かせていることが卒計と向き合っている4年生へのメッセージにもなっているね。
僕が言える立場かどうかはわからんけれど、人に何言われようと、自分の考えてきたこと、感じてきたことを信じて、楽しくブレずにやってください。僕も頑張ります。
それから、あなたが必死であれば、多少無茶を言っても友達や手伝いの人は協力してくれるはずです。こんなにも多くの人に支えられているのかって実感できたことは卒業設計で得た一番大事なものだったと思います。
熱くなってください。
いい写真いっぱい撮ったけど、時間かかるからアップはしない。ごめん。
今年もよろしくお願いいたします。