今週末も課題に追われていた。そしてものすごく疲れた。その理由の一つはろくに寝ていないから。そして、もう一つは思うように課題が進まないから。都市計画をするというのは難しい。広範囲にわたり一人で都市計画をするということはものすごくエゴイスティックなことに思えてしまう。何もないところに作るならまだしもそこには住民がいて、すでに都市がある。もちろんそれが手掛かりにもなるのだけれど、そしてもちろん手を加えたほうがよいところも見つけられるのだけれど、それと同じくらい、いやそれ以上に変えたくないところも見つかる。半ば自棄になって、きっと都市計画家は計画する都市には深入りしないで、神の視線で地図を見つめて「こんなかんじっ」ってやってんだよなんて友達と話したり、今まで「大事なのはコンテクストだ、こんな考え方僕には理解できない」って思ってたタブラ・ラサの欲求がちょっと分かった気になったりする。日本にいるときに友達に「おまえは(興味の対象が)都市計画じゃなくて都市の中の建築だよね」って言われて、自分でもそう思っていたけれど、この課題をやることでそれを痛切に感じる。全体のコンセプトが大事だってことは分かっているんだけど、どうしても細部から考えていってしまう。そっちのほうがやりやすいから。でも、都市レベルでものを見たときにでかいコンセプトがあるってこと(それが明確でフィジカルであればあるほど)は気持ち悪い気がする。それぞれの部分がそれぞれに個が立っていて、それらがうまくつながっていればそれでいいと思う。まあ、うまくつなげるっていうのが難しいわけだし、そのためには何かしらのコンセプトが必要になるのだけれど。
俺には都市計画は出来んってちょっとひよったりもするけれど、この課題をやることで都市計画が身近に感じられて、そんなに面白くないけれど役に立ちそうだからと思って持ってきた都市計画の世界史の本を何度も読み返す。今じゃその本がすごく面白い。好きこそものの~ですね。こっちの都市と建築のクラスの違いが明確になってきたけれど、今のところ都市を選んで良かったなって思う。今までは都市のことを本気で考えていなかったということがわかったし、都市計画が好きになったし(研究分野として、だけれど)、思考の幅が広がっている。
さて、とりあえず今日プレボをみんなで壁一面に貼り、プレゼンを更に別のパリから来た先生(これで3人目。いったい何人来ることやら。今回の先生は割と好感が持てた。それから、パリから先生が来たときの良い点は他の学生も英語でプレゼンしようと努力してくれること。ポルトガル語とフランス語はそれなりに近いからフランス人の先生もある程度は理解できるようで、ポルトガル語でしゃべる学生も多いし、そういう学生の時はコエ―リョが補足で通訳するのだけれど、英語でプレゼンしてくれる学生が多いと僕らとしては助かる。最近では積極的に英語のできる学生かセルジオのところに寄って行って、通訳を頼み時間を無駄にしないようにしているけれど、そういう迷惑をかけないでも済むしね)にプレゼンした。全員は無理だったので僕は水曜にやることに。3/5くらいの学生がプレゼンし終わったところで時間が迫ってきていたのだけれど、コエ―リョがこっちを向いて「日本人どっちかやれ」という。二人ともまさかそんな唐突なふりが来ると思っていなかったので焦る。そんとき俺はガムを噛んでたのでこりゃまずいと思って東大生に先にやってもらう。そして速攻でガムを捨てて準備する。コエ―リョはどっちかやれって言ったけれど、なんか俺にも来る予感がしたから。東大生がプレゼンをしている間に授業終了の時間は過ぎてしまい周りの学生はランチに行く用意を着々と進める。で、東大生のプレゼンが終わったら予想通りコエ―リョが「お前もやるか」って聞いてきた。「やる!」って即答したけれど、今日やらなくてもプレゼンする機会はあるのかって聞いたら水曜にあるって言うから水曜にすることに。だって時間が過ぎていてクラスの雰囲気もざわざわしだしているし、先生たちの集中力もかけてきている気がしたから。それに、しゃべる内容をもっとクリアにする時間もできるしね。
明日も授業があるのになぜ水曜かというと、明日はクラスの皆で馬車の美術館(これの設計が後期の課題になると思われる)に見学に行くから。これも今日唐突に言われたことだけれど、かなり楽しみ!こういう唐突な小さなイベントをコエ―リョはたくさんおこす。パリから先生がすでに3人来たし、ポルトガル人の美術館の専門家というおばさんやオランダからアムステルダムの住宅地におけるモニュメンタルエリアの話(モニュメンタルエリアというよりはベルラーヘとかクラメル、デ・クラークとかいったアムステルダム派によるソーシャルハウジングのデザインとその配置計画の話、そこにおけるモニュメントの話だと僕は感じた)をしてくれた若い先生も来た。こういうワールドワイドな中で授業を受けることができていることをうれしく思うとともに、日本という島国のデメリットも痛感する。日本だったらこんなに頻繁に海外から先生が当たり前のように来るということはないものな。
今日、授業が終わり、寮に戻ってすぐに眠りに落ちる。週末ほとんど寝ていないからね。今日は完全な休息日にしようと思いつつも、それでいいの?という自問もおこる。今日は今日のためにあるのか明日のためにあるのか。今日という一日が明日のためにあるのなら、今日という一日を無駄にしちゃいけないのではと。でもゆっくり休むことが明日につながると言い聞かせて眠りに落ちる。その後、目覚めてeasyjetで冬休みパリ行の計画のリサーチをする。200ユーロくらいで行って帰ってこられるよう。もう一度授業予定を確認してネットの調子の良い時に早めに予約を取ろう。といってももうすでに遅いけれど。
そうそう、さっきから週末寝ていないと書いているけれど、ずっと課題をやっていたわけではない。昨日は課題で寝ていないけれど、金曜は寮のパーティーだったし、土曜はアエリス・マテウスの事務所にインターンに来ているという東大生(今博士?修士?よくわからんけれど年上の方)と一緒にファドを聴きに行った。いつかは行こうと思っていたファドをこんな形で見るとは。しかもその店は観光化されていてツアーの日本人がたくさんいたし。あんまりだったな。もうちょっと良いところでファドを聴きたい。でも、その店に行ったのはそのインターン生がその日の昼にコルク工場やコルク畑の見学に行き、そのコルク会社の社長さんによる接待だったから。彼女は知り合いを通して、見学会に参加し、その見学会というのがカスタマーに向けた説明会だったらしい。で、そのカスタマーの接待の場になぜか僕らもお邪魔させていただいたのだ。だから、ただでファドが聞けて飲み食いできた。ありがとうございました。
それから、昨日はフットサルもした。昨日はなかなかよかった。だんだん動けるようになってきている。体が動けるようになってきているから判断のスピードも上がり、周りも見えるようになっている気がする。やっぱりどんなに忙しくても少なくとも週一でフットサルしたいなあ。
これがここ最近の出来事と感じたことの断片。
さてもうそろそろ夕食だ。