・・・・・・・っということで、朝ドラ「ばけばけ」が終了する時点になって、ラフカディオ・ハーンに興味を持ちました。
1890年(明治23年)40歳の時に来日、日本国籍を取得し57歳で没するまで住み続けます。
ぼくが興味を持ったのは「日本文化の引力」です。
あの時代に日本を終の住処に選ぶなんて、何という行動力なのでしょう。
現代でも日本の伝統工芸や職業に就く西洋人が多いですね。
ハーンをはじめ、日本に人生を賭けるような選択をする彼らの動機は何でしょう?
そういう人生を選ぶ日本人は絶対的に少ないですよね。
その原因を彼らの「好奇心=異国趣味」とするのは間違いではいかと思うのです。
彼らを惹きつける日本の引力の正体は何なのかを考えました。
一言で言えば、西洋が失ってしまったものが日本にあることではないでしょうか。
ハーンが来日したきっかけは「古事記」の翻訳です。
彼の著作は「怪談」がメインですが、理屈で理解できない神話や言い伝えです。
日本では宗教にせよ芸術にせよ、生活の中に染み込んでいるのです。
西洋人は合理的ですので、そういった自身の文化を「昇華」させることに心血を注ぎます。
そしてその結果は「美術館」に行くのです。(^^ゞ
同じように、日本でも昇華するけれどそれが普段の生活の中に溶け込んでいくのです。
欧米では道徳はキリスト教に規定されます。
しかし日本人の道徳は、「お天堂様が見ている」と明確な経典がなくても律せられるのです。
こりゃ不思議な世界ですよ。
日本の文化は制約だらけ。
様式に嵌め込まれ、自由は極端に排除される。
しかし、制約こそが無限の自由を導き出す。
さらに、不完全なものに侘び寂びといった価値を置き、それを愛でるのです。
まさに不思議な国日本ですよ。
ぼくが外国人だったら、日本の強烈な引力に逆らえないですよ。^m^
・・・・・・・
ところが、これには良い面と悪い面があります。
阿吽の呼吸で通じ合う世界では、強烈な好奇心が育たないのです。
安全で高度に整備された環境は居心地が良すぎるのです。
海外旅行をしても観光止まりで、そこに住み着こうというフロンティア精神が育たないんです。
