・・・・・・・っということで、ほとんどの皆さんは知らない名前でしょう。
ぼくらの世代、ロバート・S・マクナマラと聞けば、ベトナム戦争時の国防長官として記憶が残っています。
はっきり言って彼は頭がいい人でした。
そのためデータ重視の冷徹な男と見られていました。
当時の(ジョンソン)大統領より目立つ存在でした。
このドキュメンタリーが制作されたのは2003年。
彼が93歳で亡くなる6年前のインタビューをまとめたものです。
かつての冷徹な男も、87歳ともなるとずいぶん丸くなるものですね。
しかし、相変わらず頭はいい。
具体的な数字がスラスラ出てくる。^m^
人間は間違う生き物だと述べたように、自分の失敗も率直に認める姿勢には共感を覚えます。
「Eleven Lessons from the Life of Robert S. McNamara」と副題にある通り、以下の教訓を挙げています。
教訓1: 敵の身になって考えよ
教訓2: 理性は助けにならない
教訓3: 自己を越えた何かのために
教訓4: 効率を最大限に高めよ
教訓5: 戦争にも釣り合いが必要だ
教訓6: データを集めろ
教訓7: 目に見えた事実が正しいとは限らない
教訓8: 理由付けを再検証せよ
教訓9: 人は善をなさんとして悪をなす
教訓10: “決して”とは決して言うな
教訓11: 人間の本質は変えられない
これらは、ベトナム戦争だけではなく、第二次世界大戦に従軍した経験、ケネディーの元でキューバ危機を乗り越えた経験で得た教訓です。
東京大空襲:戦争に勝利するためには何をやってもいいのか?(教訓5)
キューバ危機:フルフチョフにも理性があった。(教訓1)
ベトナム戦争:東西冷戦の延長線とアメリカは考えていたが、ベトナムは独立戦争と捉えていた。(教訓7)
戦争からの教訓:結局のところ人間の本質は間違い続けることだと諦観している。(教訓11)
これらの教訓は、マキャベリと重なる部分を感じます。
さて、トランプが始めたイラン戦争。
彼の参謀の中にマクナマラのような人物が見当たらないのは、アメリカの外交が劣化したと感じるのですが、どうでしょう?
