・・・・・・・ということで、NHKで孤島ビジネスを取り上げていました。
小島を丸ごと販売するのです。
これが結構流行っていて、大金持ちや有名人たちが自分の島を購入しているそうです。
もちろん自然を所有する喜びもあるでしょうが、パパラッチを心配せずにプライバシーが守られることが大きなメリットのようです。
あるドイツ人が兄弟で購入したフィンランドの島は、わりと手頃な値段で驚きましたが、船釣りやプライベートビーチ、サウナ、バーベキューを楽しんでいると言っていました。
何より静かなのがいい、聞こえるのは自然の音だけだと答えていたのが印象的でした。
昔の大金持ちの究極の贅沢、それは「庭園」だったと、ぼくは感じています。
これは国の内外を問いません。
小石川後楽園、六義園、水前寺、ヴェルサイユ宮殿、北京の頤和園(いわえん)、英国の広大な風景式庭園など。
庭園に限らず、ヨーロッパなどの観光地を見ていると、結局は大金持ちや権力者の贅沢の結果ですからね。
同時代の人々にとってはたまらないことだったでしょうが、歴史的に見れば観光収入の源泉となって今の経済を潤しているのですから、皮肉なものです。
さて、現代の富豪は何を究極の贅沢とするのでしょう。
豪邸はもちろんのこと、自家用ジェットやヨット、高級車など、昔にはなかったもので所有欲を満たしています。
エプスタインは大富豪だったので、プライベートアイランドを含め、思いつくかぎりの贅沢を所有していました。
彼がそれだけでは満足しなかったのは周知の通りです。
そして彼の提供する誘惑(犯罪ですが)に、多くの権力者や政治家、有名人、富豪たち、そして王族でさえ食いついたのです。
庭園が最高の贅沢だった頃と比べ、なんたる道徳の劣化でしょう。
結局のところ、最後の欲は物欲では満たされないということなのでしょうか。
果たして1000年後、彼らの贅沢の結果は多くの観光客を集めるのでしょうか?
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最初のドイツ人のように、島を所有する最高の贅沢とは「自然」であるという考えに、大いに共感します。
ぼくはこうして別荘に籠もっていますが、裏には散歩できる丘陵があり、好きなときにお風呂に入れ、家族の冷たい目線を気にせず明るいうちからビールを飲める自由があります。
島を持つほどの金持ちとは比べものになりませんが、身の丈に合ったささやかな贅沢を楽しんでいます。
