つり目タレ目 | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
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そんなお年頃。
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・・・・・・・っということで、ミスフィンランドが「つり目」のポーズをとって、アジア人に対する侮辱だと非難され、ミスの称号を剥奪されましたね。

 

騒動が広がり、フィンランド政府が謝罪するまでに至りました。

 

ぼくは大した問題ではないように感じるし、逆に欧米人が過剰反応しすぎとさえ考えます。

 

とはいえ、ぼくらも彼らのことを単純に非難できません。

 

他人の身体的特徴を嘲笑うのは感心できないと知りながら、やってしまうのが人間という生き物です。

 

この問題を掘り下げても何の意味もないと思いますので、本当にアジア系はつり目なのか科学的に説明できるかの方に興味を持ちます。

 

調べる過程で出てきたのが「蒙古ひだ」という言葉です。

 

これを理解するのに随分写真を見てしまいました。

 

出典

この写真がいちばん分かりやすいのですが、それでも違いが分かりませんよね。

 

涙腺がはっきり見えるか見えないかの差としておきましょう。

 

東アジア・北東アジア系では60〜90%の確率で蒙古ひだの保有率が高いそうで、ヨーロッパ系の10%未満と比べ明らかな差があります。

 

これがつり目に見えるか見えないかを決定づけるとは思えませんが、目の印象には確かに影響を与えますね。

 

どちらが良いかは言えないはずなのに、美容整形でどちらかへ変える手術があると聞いてびっくり。

 

このひだは年齢によっても変化するそうです。

 

蒙古ひだの説明として、強風・乾燥・寒冷環境から眼球・涙腺を保護するため眼周囲に脂肪と皮膚が発達したとの仮説があります。

 

なるほどモンゴルの気候風土はこの通りですからね。

 

確かにモンゴル帝国はアジアを席巻したけれど、ヨーロッパ侵攻手前でオゴタイ・ハーンの突然死で中止されてしまいましたからね。

 

バトゥが大西洋まで達していれば、ヨーロッパ系の蒙古ひだの確率はもっと上がっていたかもしれません。(これはぼくの好みの歴史観ですが、別の機会に。)

 

とはいえ、単純にアジア人はつり目であるとの決めつけは、事実の問題というよりどの文化コードで生きているかによる違いでしかありません。

 

つり目の白人、タレ目のアジア人だっていますからね。