・・・・・・・っということで、アメリカの雇用統計の数字が気に食わないってことで、統計局の責任者をトランプが解任したそうですね。
これって、明らかな独裁者のすることですよね。
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映画『クリムゾン・タイド』では、核ミサイルの発射を命じようとする艦長(ジーン・ハックマン)に対し、黒人の副艦長(デンゼル・ワシントン)が命令を拒否し、艦長の暴走を止めます。
軍隊でさえ、危機時には「良識」が命令を止める力を持つ。
この構造はフィクションながら、抑制の大切さを示していますね。
実際は不可能らしいのですが。(^^;)
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ところが現実のアメリカでは、大統領の暴走を止める仕組みが意外と弱い。
大統領を選んだ国民は、任期中にその決定を取り消す方法をほとんど持っていません。
弾劾には超党派の支持が必要、職務停止には副大統領の同意が不可欠。
過去2回もトランプはこれを潜り抜けた。(@_@;)
どちらも「イエスマン」が側近にいれば機能しないのです。
かくして、アメリカの民主主義は「選んだが最後、返品不可」の危険な構造を抱えています。
こうなりゃ、あと3年半をじっと耐え忍ぶか、何らかの形で本人の不幸を祈るしか手はないってことですね。
制度よりも、最後は人間の良識に頼る。
なんとも心もとない話です。
怖いのは、アメリカ人が「独裁っていいかも」と思い始めることでしょう。