イスラエルの最終目的(その2) | so what(だから何なんだ)

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・・・・・・・っということで、なぜこのタイミングでイスラエルがイランを攻撃したのか、その目的を考えてみます。

 

イスラエル、というよりネタニヤフ政権の目的は以下の4つと考えられます。

 

1. イランの核能力を削ぐ

イスラエルがイランの核施設を空爆したのは今回が初めてではありません。

 

2. パレスチナ問題から目をそらさせる

ガザや西岸での残虐行為が国際社会で非難されている。

 

3. アメリカを巻き込むことによる免責と後ろ盾の確保

イスラエル寄りの(乗せ易い)トランプが政権にあるうちに、できるだけ既成事実を積み上げる。

 

4. 最終的な目標は「地域覇権の確立」

唯一の核保有国として中東を主導する

 

こうやってイスラエルの目的を考えると、実に老獪で長期的な戦略に基づいて行動していることがわかります。

 

これに比べ、トランプとその政権が長期的構想を持たず、行き当たりばったりであるのとは正反対です。

 

トランプの頭にあるのは、自分が注目される機会を利用し、アメリカの力を見せつけることだけなのです。

 

トランプ政権が今回の空爆によって「停戦」や「平和交渉」を目指していますが、イスラエルは今後も「限定的な軍事行動」を繰り返し、アメリカの支持を既成事実化していくのは間違い無いでしょう。

 

そして詰将棋のように、「最終目標」に向かって着々とコマを進めていくのです。