・・・・・・・っということで、ミリタリーオタクの間では、パキスタン軍が中国製戦闘機でインド軍のフランス製戦闘機を撃墜したことに注目が集まっているようです。
問題は国境紛争の方だけど、武器の優位性はそれまでの戦術や戦略を一気に変えるポテンシャルを持っているから、注意してみなきゃならないのです。(ドローンがいい例ですね。)
パキスタンは中国製のJ-10C戦闘機とPL-15ミサイルを使用して、インド空軍のフランス製ラファール戦闘機を撃墜したもの。
ラファールはヨーロッパでは最新戦闘機で、J-10C戦闘機の倍の価格というからショッキングですわな。
中国の戦闘機の能力は未知数でした。
それが突如実戦で使用され、勝利を収めたのですから大ごとです。
なんだよ、西側の兵器は高いけど性能が良いから少ない数でも優位を保てると信じていたけど、安くても性能が高いのなら中国製を買おうぜ・・・という気になります。
アメリカもウカウカしていられません。
まあ、戦闘機の方に目が行きますが、実はミサイルを注目すべきなのです。
中国製PL-15ミサイルは長射程の空対空ミサイルで、アクティブ・レーダー誘導を採用。
発射された初期は戦闘機が誘導しますが、その後はミサイルに搭載されたレーダーで追尾する性能を持っています。
ですから撃ちっぱなしなのです。
当然ジャミング(電波妨害)を受けますが、妨害を察知すると直ちに周波数を変えて追尾を続けるそうです。
射程距離は200km以上とされ、日本のミサイル以上の性能です。
インドのパイロットたちは(3機撃墜されたとされています)、どこからのミサイルか気づかないまま撃墜されたことになります。
これは兵器の性能の優劣という単純な話ではなく、国防ドクトリン全体を揺さぶる出来事でもあります。
台湾侵攻への影響ばかりでなく、日本の防衛にも大きく関わってきます。
喜んでいるのは中国で、中国製はカタログの数値を盛っているだろうという言いがかりを払拭できるのです。
安くて性能がいいなら、そりゃ売れますわな。
兵器というのは言い値で売れる美味しい商品です。
これまでは、アメリカが儲けまくっていましたが、中国が楔を打ち込んだ形になったのです。
アメリカ製で唯一売れる分野が武器で、トランプが青ざめますわな。