・・・・・・・っということで、エミール・デュルケーム(1858-1917)って知ってます?
フランスの社会学者で、「社会学の父」と呼ばれるくらい偉い人でした。
ぼくは名前さえも知りませんでした。(;^_^A
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人間は集団でなければ生きてはいかれず、そういう意味で社会的動物ですね。
ぼくらは、「個人の自由」という価値観は生まれながらに持っていると考えますよね。
デュルケームは、社会は単なる個人の集団ではないと言いました。
狩猟採集社会は、共通の価値観や習慣によって結びついています。(機械的連帯)
資本主義社会化すると、分業が進むとともに相互依存が深まります。(有機的連帯)
機械的連帯の中では、各自の役割が最初から割り当てられていて、その規範を果たす中で「個人の自由」はほとんど意識されません。
ところが、有機的連帯が進むと、それまでの規範が薄れ、個人が社会の中で方向性を失っていきます。(アノミー:社会的規範の崩壊)
それまでの規範の中で生きていればよかったのに、突然「お前は自由だよ」と言われたようなものなのです。
自分の未来は自分で考えなきゃならないって、案外ストレスなんですよ。
昔の女性は、親の決めた相手とお見合い結婚するのが普通でした。
今から考えると、イヤですよね。
でも、恋愛という過程を経て自分で結婚相手を見つけなきゃならないって、結構ストレスでしょう?^m^
アノミー化が進むと人間はどうなるか?
自殺者が増えるのです。
自殺って、個人的な悩みが原因だと考えがちですが、自分の居場所が見つけられないアノミー的理由が原因となるのです。
こうやって考えていくと、「個人の自由」は後発の概念だということがわかってきます。
面白いねぇ〜。
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そこでデュルケームの理論を現代のアメリカに適用してみましょう。
アメリカは自由主義の旗手を自認しています。
有機的連帯が極度に進んだ社会と言えるでしょう。
アノミーが進んだ社会であるということです。
個人の自由が尊重される社会とは、同時に個人が強くなることが求められる社会なのです。
そういう社会では実力を持った個人には天国ですが、古い規範を持った社会に属する人間にとっては、辛い社会なのです。
アノミー化した社会では、強いリーダーシップを持ち、自信満々で、シンプルな答えを提示する人物に引き寄せられやすくなるのです。
そう、トランプを強く支持する層が、ラストベルトに属する労働者階級である理由が説明できるのです。
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NHK Eテレであるタレントが面白いことを言いました。
自由ってスマフォみたいなものだねと。
今はスマフォなしには生きていけない社会だけど、ついこの前まではスマフォという発想さえもなかったし、なかったからこそ欲しいとも思わなかった。
自由を求めて戦ったという映画が多いけど、自由って案外新しい概念なんですね。
