・・・・・・・っということで、宥和政策(Appeasement Policy)といえば、イギリス宰相のチェンバレンを連想するのが常です。
チェンバレンはミュンヘン会議で、ドイツによるズデーテン地方(チェコスロバキア)割譲の要求を飲みました。
しかも、チェコスロバキア抜きでの決定でした。
当初は彼が戦争を防いだと英雄視されましたが、ご存知の通りヒトラーはその後ポーランド侵攻に踏み切りました。
今回のトランプのトンデモ発言(すなわちカナダをアメリカの51番目の州にしろとか、グリーンランドやパナマ運河をよこせというもの)を聞いてこの出来事を思い出す人は多いのではないでしょうか。
いつものハッタリとしてはあまりに悪質です。
この要求を一度認めてしまうと、味を占めて次の要求をするものなのです。
ヒトラーと全く同じ思考回路を持った人物がアメリカに生まれたのです。
流石に21世紀ですから、武力を用いる可能性は限りなく低いでしょうが、トランプの頭の中には成功したら儲けものという本気度があるのは間違いないでしょう。
小国に対して威圧的に振る舞うのは、まさに帝国主義そのものです。
彼の理論によれば、中国が台湾をよこせ、ロシアがウクライナをよこせと言っていることを認めなければならないはずです。
当時チェンバレンはドイツに対して宥和政策を取れば、ロシアの西進を食い止められると考えたのです。
裏では、ドイツとロシアが占領地域を分割する秘密協定を結んでいたというオチまでついていました。
もし、ロシアが北海道をよこせと要求した時、日本はどうするのか心配になってしまいます。
