・・・・・・・っということで、最近、刃物による殺傷事件が日本でも頻発するようになりましたね。
こういう時代にこれから書くことは不謹慎に思われるかもしれませんが、「鉄器」について主に歴史的観点から考えてみたいと思います。
鉄の使用が認められ始めるのは、紀元前2000年前のエジプトやメソポタミアにおいてです。
当時は希少で高価でした。
有名なヒッタイト帝国(アナトリア半島)は紀元前1500年頃から鉄鉱石から鉄を取り出す方法を見つけたことにより、鉄器は安価なものとして急速に世界に広がりました。
中国でも紀元前1000年頃から鉄器時代に入りました。
ヒッタイトから伝わったのか、独自に発明したのかは意見が分かれています。
何と、アフリカ大陸でも早くから鉄器が発展しました。
紀元前1200年頃から鉄器文明が始まっています。
アフリカの特徴は石器時代から青銅器をすっ飛ばして鉄器時代に入ったことです。
ぼくの知っている限り、他に鉄器で勢力を伸ばしたのがケルト人です。
紀元前1200年頃からヨーロッパ各地にケルト人が広がったのは、鉄器の力によるものでしょう。
ケルトの鉄器はローマ帝国にも大きな影響を与えました。
鉄は武器として有効であるばかりでなく、農業でも大いに役立ちました。
とはいえ、鉄製の武器で武装した集団は他部族よりずっと強力だったのです。
鉄を知っているかいないかによって、その部族の運命が変わったのです。
日本でも同じですよね。
鉄器を持った部族が朝鮮から侵入し政権を打ち立てたのは、誰も触れたがりませんが事実でしょう。
それに加えて、騎馬によるスピードが大きく歴史を変えました。
直前のブログでも触れましたが、騎馬戦は廃れましたが、鉄は依然としてその威力を発揮し続けています。
かつて日本では、「鉄は国家なり」という時代がありましたが、現代では鉄の力はあまり目立たなくなってしまいました。
今も鉄器時代が続いているだなんて誰も信じたがりませんからね。
しかし、最近USスティールを日本企業が買収しようとする動きにアメリカ政府が待ったをかけました。
素材としての鉄を外国が支配することは、国家の安全保障に影響を与えるというのがその理由です。
何でこんな話をする気になったかは、刃物による殺傷事件が頻発しているからです。
4000年以上も前に発見された鉄器は、いまだにその威力を発揮するのです。
鉄による武器の能力がいかに高いか、現代人も認識すべきだと言いたいのです。
アメリカでは銃規制をしなければならないと論ぜられています。
ぼくはこれは不可能だと思うのです。
なぜなら、日本で刃物による殺傷事件が増えているから、刃物を規制しろとは言わないでしょう?
極端な話、カッターナイフだって人を殺せるのです。
鉄の持つ威力について、改めて認識すべきだと思うのです。
