・・・・・・・っということで、ぼくはずいぶん変わった人間だ。
子供の時から、この自分が「変わった人間」であることがイヤでたまらなかった。
オヤジの仕事のおかげで、転校が多かった。
小学校3年になるまでに、4回転校した。
ぼくが変わった人間であるのは、この転校が原因だとずっと思っていた。
転校するたびに、上手くいかなかった。
新しい環境に馴染もうとする幼いぼくの努力は、何と健気で、悲惨だったことか。
今思い返しても、あの時の自分に同情を禁じ得ない。
しかし、今頃になって気付く。
この変な人間は、繰り返された転校が原因じゃないと。
ぼくは生まれながらにして「変わった人間」だったのだ。
人間関係が上手くいかなかったのは、無理に自分を集団に馴染ませようとしたからだ。
普通の人間として認められようとして、演技をしすぎたのだ。
その演技すること自体が間違っていたのだ。
ぼくはずっと人間関係で躓いてきた。
他人は、なぜ躓かずに自然に人間関係を築けるのだろう?
自分が社会に溶け込めない性格であることを一生懸命隠そうとしてきた。
そもそもそれが間違っていたのだ。
何も隠すことはない。
自分は自分でしかないからだ。
72歳のジジイになって、ようやく気が付いた。
結局変えることは出来なかったじゃないか。
もう自分が自分であることを受け入れよう。
