ヨーロッパ中心の歴史観 | so what(だから何なんだ)

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人生のバックパッカーのブログです。
一日に数本書いていますので、遡って読んで下さいね。

・・・・・・・っということで、イスラム教やアラブ人というと、すぐにテロリストを連想してしまうのは困ったものです。

 

いや、危険なことであります。

 

ちょっと勉強すればわかることですが、中世まではイスラム文化圏の方が科学の点において、はるかに進んでいたのです。

 

イスラム世界は、知識と学問の中心地であり、多様な文化や宗教が交流していました。

 

何故かというと、特にアッバース朝時代に、ギリシャやインドの科学的な研究を奨励したからです。

 

イスラム黄金時代(8世紀から14世紀ごろ)では、バグダッド、カイロ、コルドバなどの都市が知的な中心地となり、数学、天文学、医学、哲学などの分野で重要な進展がありました。

 

いっぽう、西洋はキリスト教の影響で、科学的な発展は停滞してしまいました。

 

では、なぜ現代のイスラム社会は欧米の後塵を拝しているのでしょう?

 

西洋ではルネッサンス期に、一気に科学と文化の面で発展し、遅れを取り戻したように見えます。

 

グーテンベルグの活版印刷の発明は、もっと注目されるべきでしょう。

 

そして、産業革命です。

 

逆に、イスラム社会は停滞してしまいました。

 

政治的不安定さと社会変動

宗教的な変化と対立

教育制度の変化

 

などに原因を求めるのが本筋のようですが、ぼくにはもう一つピンときません。

 

上でも触れた通り、中世の足を引っ張った主な原因は、キリスト教の教義でした。

 

では、イスラム社会の足を引っ張っているのはイスラム教とは考えられないか?

 

いやいや、アラブ人の特性ではないか?

 

これを考えるのはとても興味深いのですが、宗教や人種のことに触れるのはとても危険なことなのです。

 

そもそも、どちらが優れているかとの発想自体、人種差別的だと断罪されてしまうからです。

 

以上で、オシマイです。<(_ _)>

 

ここでは、中世のヨーロッパは非科学的で原始的な社会だったことだけは記憶しておきましょう。^m^