資源の呪い(その3) | so what(だから何なんだ)

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・・・・・・・っということで、「資源の呪い」について書いてきました。

 

何故かロシアのようなロクでもない国に、石油や天然ガスが産出します。

 

では、ロシアで「資源の呪い」は起きなかったか?というと、やはりオランダと同様にそれは起きたのです。

 

1990年代後半に、原油輸出が増大し、ルーブル高を招きました。

 

原油のような一次産品に頼っていてはダメだと、産業の多角化を図りました。

 

それでも、ロシアの2018年における輸 出の59.0%を原油・石油製品・天然ガスが占めているそうです。

 

以前も書きましたが、ロシアの製品ってウォッカくらいなものしか思い浮かびませんよね。

 

それともマトリョーシカか?^m^

 

ロシアの天然ガスの確認埋蔵量は (1580.8 兆立方フィートで)、全世界の 24 パーセントを 占め世界最大だそうです。

 

ロシアの原油埋蔵量はそろそろ枯渇するだろうという観測をどこかで読んだことがありますが、単なる希望的観測でしょう。

 

そんな状況の中、プーチンはウクライナ侵略戦争を始めてしまったのです。

 

経済制裁もあいまって、ロシアはますます原油と天然ガスの輸出に頼らざるを得ない体質になりました。

 

そもそもロシアのGDPは、韓国とどっこいどっこい(11位)なのです。

 

そんな経済小国であるロシアが大きな顔をしていられるのは、巨大な軍事力を持っているからです。

 

その軍事力を維持できているのは、石油をはじめとする天然資源のおかげなのです。

 

ロシアは戦争に勝とうが負けようが、軍事費への投資は増えるばかりでしょう。

 

いっぽう、国内産業は育成されない。

 

その結果、国民の生活レベルはどんどん低下していきます。

 

これって、まさしく「資源の呪い」の典型ですね。

 

今回の戦争によって、元々「資源の呪い」にかかっていたロシアが、ますます呪いの沼に引き込まれるという状況になるはずです。

 

それでも資源は豊富です。

 

いくら国際的に迷惑な国でも、原油やガスを安く買えるのは魅力ですからね。

 

ロシアは国民が苦しくても気にしません。

 

国民も国民で、マゾっ気が強いのには困ったものです。

 

ロシアの将来がどうなるか、さまざまな意見があるでしょうが、今回は「資源の呪い」を切り口にしてみました。