・・・・・・・っということで、古い映画で【渚にて(On the Beach)】という映画がありました。
核戦争による地球滅亡を静かに描いた傑作です。
その連想で、T・S・エリオットの次の詩が印象に残ります。
In this last of meeting places
We grope together
And avoid speech
Gathered on this beach of the tumid river・・・
This is the way the world ends
This is the way the world ends
This is the way the world ends
Not with a bang but a whimper.
このいやはての集いの場所に
われら ともどもに手さぐりつ
言葉もなくて
この潮満つる渚につどう・・・・・
かくて世の終わり来たりぬ
かくて世の終わり来たりぬ
かくて世の終わり来たりぬ
地軸くずれるとどろきもなく ただひそやかに
原文には「地軸」という単語は用いてなくて、「轟音ではなく、せめてものうすぐらいのささやかな音と共に」が正しい訳です。
でも、地軸という言葉を使ったのは翻訳者のセンスというものでしょう。
世界の終わりというと、人類は恐怖のどん底を味わうでしょう。
しかし、映画も詩も、最後の日は狂乱ではなく静かに迎えるという表現で一致しています。
ぼくもそうだと思いますし、そうあるべきでしょう。