・・・・・・・っということで、こういう記録映画があるんですね。
ぼくの親父は60期生でした。
ちなみに61期が最後です。
卒業前に終戦を迎えたので、戦場にはギリギリ行かずに済みました。
しかし、同期生の中には運悪く戦死した者もいたと聞いています。
親父は陸士時代のことをほとんど語りませんでした。
当時の秀才は陸士、海兵、一高(帝大)を目指したと言われていますが、間違いなく親父は秀才でした。
鉄棒で大車輪ができたと言っていましたが、嘘だと思っていました。
ところが、この記録映画を見ると、普通に生徒が大車輪をしていました。
乗馬もできて、親父の愛馬は「青」という名前だったそうです。
剣道も強かったし、銃剣術もやっていたと聞きました。
外国語はロシア語を習っていたと言っていました。
親父は扁平足気味で走ったりするのは不得意だったはずなのに、よく歩兵の訓練に耐えられたものです。
それと、ぼくと同じように集団生活が苦手で、よくあの大部屋で生活できたものです。
定年後、受勲した時は天皇から勲章をもらったと喜んでいました。
生きていたうちに、二人でこの記録映画を見たかった。