制空権について | so what(だから何なんだ)

so what(だから何なんだ)

人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、常に戦争は新しい顔でやってくると思い知らされます。

 

ウクライナがロシアに攻め込まれた時、だれもこんなに長引くとは予想していなかったはず。

 

3日で終わると本気で信じていたと思います。

 

長引く最大の要因の一つに「制空権」があります。

 

現代の戦争において、制空権は勝利するための必須条件です。

 

ロシアはそれを知っていたにもかかわらず、制空権が中途半端なまま強引に侵略を進めました。

 

まあ、あれだけの数の戦車部隊を見れば、誰だって多少の制空権がなくても、ウクライナなど一捻りと考えるはずです。

 

侵入する航空機を阻止するのはSAM(surface-to-air missile)の役割です。

 

ウクライナは事前情報を得て、SAMを分散移動させていたようです。

 

そのため、ロシア空軍が自在にウクライナ上空を飛び回ることができなかった。

 

空軍も空軍で、主役はあくまでも陸軍であり、どうにかなるサと考えていたに違いありません。

 

しかし、地上部隊は舗装道路上で大渋滞を引き起こし、補給もままならないままウクライナ軍の格好の標的になってしまった。

 

それでも制空権があれば、地上軍と連携をとって侵攻部隊を支援することはできたはずです。

 

ロシア軍は、空軍と陸軍の連携が取れていないという弱点を曝け出した格好になります。

 

もちろんウクライナ軍の果敢な闘いぶりと巧妙な戦術があり、防空体制は1年4ヶ月が経とうとするいまも丸裸にはされていません。

 

・・・・・・・

 

制空権という点ではウクライナ軍も同じです。

 

ウクライナ軍の反攻が開始されたようですが、どうやら思うように進んでいないようです。

 

理由は簡単、ウクライナ軍も制空権を持っていないからです。

 

・・・・・・・

 

制空権という概念は第二次世界大戦で戦われた「Battle of Britain」で俄然注目されました。

 

イギリスの特徴は、地方に飛行場がたくさん存在することです。

 

イギリスは、戦闘機をそれらの飛行場に避難させたのです。

 

ドイツはそのまま、しらみ潰しに飛行場を爆撃していればよかったのに、「都市爆撃」に切り替えたのです。

 

ヒトラーは最後まで都市爆撃にこだわったために、ついにイギリス侵攻を諦めたのです。

 

・・・・・・・

 

その後の朝鮮戦争では北朝鮮とアメリカは制空権で熾烈な戦いを繰り広げました。

 

しかし、ベトナム戦争ではアメリカが圧倒的な制空権を持っていたにもかかわらず、負けました。

 

ベトコンは点ではなく面で分散していたので、空軍は効果を発揮できなかったのです。

 

空軍に代わって登場したのがヘリコプターでした。

 

これは、空軍ではなく陸軍が地上部隊との連携で運用する必要が生じたからです。

 

ヘリコプターの運用は制空権がなければ、携帯ミサイル(スティンガーのような)の格好の標的になるのです。

 

・・・・・・・

 

また、ウクライナ戦争に戻ります。

 

ロシア軍は制空権も完璧でない状況で、攻撃ヘリを運用しましたが、片っ端からスティンガーミサイルの餌食にされました。

 

戦闘機や爆撃機のパイロットは怖気付きました。

 

ヘリコプターのパイロットも同じです。

 

制空権がお互い取れないままの状態で頼りになるのは、もはや無人機しかありません。

 

ウクライナは西側の援助のおかげで、パトリオットをはじめとする防空網を強化させつつあります。

 

こうなった以上、ロシアは積極的に空軍を運用することはないでしょう。

 

ウクライナも事情は同じです。

 

西側がいくら戦車を供給しても、制空権がなければ大幅な勝利は得られないでしょう。

 

第二次世界大戦末期のアルデンヌの戦いが良い例です。

 

ゼレンスキーが戦闘機を欲しがっていますが、空の支援なしには戦車は運用できないからです。

 

・・・・・・・

 

制空権について思うまま書いてみました。

 

どちらかが圧倒的な制空権を手に入れない限り、ウクライナ戦争は「泥沼化」するのは必至です。

 

とても残念なことですが。